話し方教室「犬の社会的知能とコミュニケーションスキル!」

社会的知能において、犬は人間の幼児によく似ている

イギリスのビジネス・マガジンMEMは3月29日、社会的な知能において犬は人間の幼児によく似ているという、最近の研究を紹介した。この研究はアメリカのアリゾナ大学で行われた。

研究では異なった種類の認識を測定するためにデザインされたテストを用い、犬、2歳児、チンパンジーが問題を解いていく様子を観察した。たとえば研究者がおもちゃや宝物を隠し、その場所を指差す、目線で示すなどの方法で教えた。

その結果、チンパンジーは物理的な環境や空間的な配置などがからんだ問題では良い成績を上げたが、研究者の指の動きを追うなど、コミュニケーション技術を必要とする問題では幼児と犬ほどの成果が上げられなかった。

犬には人間と同じようなコミュニケーションスキルがある

人間がそのほかの動物との違いを示すのは、生後9ヶ月頃に発達を始めるコミュニケーション・スキルにあるという考え方がある。同様のスキルはチンパンジーには見られない。

しかし今回の研究で、犬には人間と同じようなコミュニケーション・スキルがあることがわかった。これは犬と人間が同じような環境の中で進化し、生存のために協力することを身につけたためだと考えられる。犬は人間に家畜化されることによって、同じようなコミュニケーション・スキルを学んだのだろう。

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