話し方教室「ナルシストはソーシャルメディアで自己表現して、認められたい」

ナルシストは、ソーシャルメディアに集まるか?

Phys Orgは4月18日、自己陶酔型の傾向とソーシャルメディアの活用についての研究を紹介した。この論文はライプニッツ研究所の研究者らによって書かれ、「ジャーナル・オブ・パーソナリティー」に掲載された。

2016年末の時点でフェイスブックを頻繁に利用する人は世界で20億人と言われ、ソーシャルメディアは人々の生活の一部となった。

ナルシストは他人に向かって自己表現をして認められることが好きなので、ソーシャルメディアに集まると考えられるが、これまでの研究の結果はまちまちだった。この研究ではこれまでに発表された57の論文、研究に参加した人25000人から得られた結果を総合してメタ・アナリシスを行った。

ソーシャルメディアには、自信過剰型のナルシストが多い

ナルシストには自信過剰型と自信を持てないタイプがいるが、予想されるようにソーシャルメディアでは前者のタイプが多く見られた。ソーシャルメディアでの友達の数、アップロードする写真の数、自己陶酔型の行動傾向の間には関連があった。典型的なナルシストはそうでない人々より長い時間をソーシャルメディアで費やしていた。

インド、マレーシアなどの国では、アメリカやオーストラリアなどに比べて、ナルシシズムとソーシャルメディアでの活動の間に強い関連性が見いだされた。

研究ではソーシャルメディアの存在がナルシストを増やすかどうかについては、解答が得られなかった。研究者はソーシャルメディアの活用で自己陶酔の傾向がより強固になるというパターンは考えられるとしている。

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