話し方教室「家族と医療従事者とのコミュニケーションが自殺を減らす」

自殺の調査研究レポート

ABCニュースでは5月2日、自殺をした人の4分の1が、家族と医療事業者間の情報共有が上手くいっていなかったことを明らかにしたオーストラリアの研究について報道している。

家族と医療事業者間でコミュニケーションが取れていなかった

自殺の研究を行っているニューサウスウェールズ大学のトレイパー教授率いる調査チームは、74件の自殺例を調査。そのうちの4分の1が、家族と医療事業者の間でコミュニケーションが取れていなかったという。これは以前から危惧されていた内容を裏付けた結果となった。

精神的に問題を抱えている患者の家族や友人、知人は、薬を大量に保管する、人々に物を譲ったりするなど自殺の兆候に気づいていることが多い。

しかし医師に伝えようとすると、かえって患者を刺激してしまう恐れもあるため、それを医師に伝える機会を逃す、あるいは手段を持っていないことが少なくないという。

コミュニケーションを実現するネットワークづくりを

教授は、医療事業者と家族のつながりも自殺を止める重要な要素であり、家族や友人をそのプロセスに取り入れることは良いことであるとしている。

医師と看護師、家族や友人などで考慮するべき内容を明確にするガイドラインを作成し、コミュニケーションを実現するネットワークづくりが求められると述べている。

■ 記事関連・話し方講座/仕事で必須の2大コミュニケーション能力開発・話し方教室

■ 話し方コラム提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方コラム・スタッフ委員会