話し方教室東京 ニュース|研究者は、一般人にも伝わるプレゼンテーション能力開発を!

科学者は、大衆向けにも伝わるコミュニケーションスキル習得を

学問・研究関係のニュースを発信するイギリスのザ・カンバセーションは11月21日、理科系の大学生に専門外の人に説明するための文を書かせた研究を紹介した。

フェイクニュースや「もう一つの事実」が蔓延する昨今、科学者が研究成果を正しく社会に伝えることの意義が高まっている。しかし研究者は研究技術の習得に集中するあまり、学会の中ではコミュニケーションはできるが、広範な社会を対象にコミュニケーションするスキルを知らない。

最近の研究では、理科系の大学生に一般的な読者を想定して自分の研究を説明する文を書かせた。その結果、学生達は自分の研究において新しいアイデアを得ることができ、また研究の意義や研究が社会にもたらす影響に対する理解を深めた。

立場が違う相手にプレゼンテーションすることで、研究が深まる

学士号、修士号の課程で大衆向けの記事を書かせた研究でも、同様の結果が報告されている。多くの学生がこの経験により、自分の研究をもっと大きな見地で考えることができたとしている。

立場が違う相手に対してコミュニケートするプレゼンテーション・スキルによって、研究をこれまでとは違う見方で見ることができ、様々なレベルの抽象化に対する認識も磨かれる。違う分野の学者との対話も可能になる。

ここに科学の学習、研究、民主主義に利する巨大な可能性が眠っている。これを有効に利用するためには、科学者は自分の研究から目を上げて、それを外の世界とつなげようとすることが必要だ。

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