話し方教室「朝礼スピーチの話材/元気なシニアの年齢は、7掛け!」

人生90年時代の到来

人生90年の時代になろうとしている。寿命も伸びたものだ。人生50年、60年の時代もあったわけで、その頃に比べると50パーセント以上も人生が長くなった。

人生60年の頃は、55歳で定年退職すれば、もう余生はあまりなかったのだ。でも、今は60歳定年なら、30年近くも余生がある。これはすばらしいことには違いないが、大変なことでもある。

これからの日本人にとって、晩年の30年をどう過ごすかは、非常に重要で、大変切実なテーマになってきている。

年齢は7掛で考えるのがよい

ところで、私の敬愛する企業経営者に鈴木修氏がいる。母校・中大法科出身の企業経営者だ。自動車のスズキ会長・社長と言えばご存じの方も多いだろう。

その鈴木修先生(母校では、出身者を先生と呼んでいる)は、現在84歳だが、実に元気で、実に、かくしゃくとしていらっしゃる。

その鈴木先生の77歳(喜寿)の時の言葉がふるっている。記者会見の席で、「喜寿を迎えるが、僕は年齢に7掛けなので55、56歳くらいと思っている」と述べられた。

さすが、人生の達人。素晴らしいことをおっしゃる。
それに倣えば、実年齢60歳なら42歳であり、70歳なら49歳。80歳でも56歳である。

高齢者が高齢社会を支えるしかない

実際元気な方は、70歳を超えても、元気に、バリバリ仕事をしておられる。はたから見ていても、50~60歳程度にしか思えない。そんな方は少なくない。

これからの日本が、少子高齢社会であるのは決定的だ。そうすると、高齢者が高齢社会を支えるほかにないわけで、70、80歳の方を年寄り扱いしている場合ではないのだ。

だから、元気なシニアの年齢は、7掛けと考え、ガンガン仕事をしてもらうことにする。そうすれば、高齢社会も活性化され、暗いものではなくなっていくに違いない。そう私は思っている。

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