話し方教室「朝礼スピーチの話材/おせち料理は、好きですか?」

おせち料理が気になる季節

早いもので、今年もあと3カ月を切った。

最近コンビニ行くと、クリスマス・ケーキや、新年のおせち料理の予約を始めている。また、私の職場近くの新宿サザンテラスでは、樹木のライトアップの準備も始まっている。

そういえば、おせち料理で思い出した。20年も前のことになる。私は都内の一流ホテルで、三段重のおせち料理を作ってもらったことがある。食材は一流、料理人も一流、そして値段も一流だった。

おせち料理は、おいしいか?

それで、味はどうだったかと言えば、残念ながらピンとこなかった。

なぜなら、当然ながら、おせちは冷たい料理なので 何を食べても決して美味しく感じないのだ。

確かに、いい食材を使い、腕のいい料理人が、手間暇かけて作っているのはわかる。しかし、どんなにいい料理も、やはり、冷えていてはおいしくはない。300円程度の温かい牛丼の方が、よほどうまい。

おせち料理が廃れていく

そして、それ以来、私は正月におせち料理を食べることはない。正月でもふだんと変わらない季節の食材を使った、温かい食事をいただいている。やはり、うまいのだ!

結局、料理の温かさは、それ自体が最高の味覚であり、最大級のおもてなし。そう言ってよいのでは ないだろうか。

多くの人達が正月の注連飾り(しめかざり)をしなくなった。おせち料理も作らなくなった。そのどちらにも理由がある。人々が より合理的になったということだろう。

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