話し方教室(東京)「専門家はコメント力、話力を鍛えよ!」

春一番は、怖い風

今日、春一番が吹いた。「春一番」という言葉の響きは心地いいが、実は恐ろしい風でもある。

私は今朝、定期健康診断のために外出をした。クリニックへの道すがら、歩道の端のガードレールそばに留めてある何十台もの自転車が、強風にあおられて全部なぎ倒されているのを見かけた。

海で働く漁師さんにとっても、春一番は最も警戒しなくてはならない風の一つだという。さように春一番はこわい風だ。でも、これから春本番を迎えるという点では、やはり嬉しくなるものでもある。

主治医のコメント力に、ホッとする

さて、定期健診の結果。毎度のことだが、特に問題はなかった。
でも前回、ちょこっとだけ、いつもより血糖値が高くなっていたのが気になっていた。

それで、その点今回どうはだったか。結果は、前回よりも、また少しだけ血糖値が上がっていた。私は「これはいかんなー、カミサンも心配するなー」と内心、少し不安になっていた。

その時の主治医のコメント。私の主治医とは、もう四半世紀もの付き合いだ。

「酒井さんの場合は、もともと空腹時血糖が少し高めですが、食後の血糖値が高いわけでもなく、ほかのデータからみても糖尿ではありませんから、心配いりませんよ」。「体重を少し減らせば大丈夫ですよ」とのこと。

そのコメントを聞いて、私は即座にホッとした。

専門家の的確な話し方は、クライアントを元気づける!

そして、私は思ったのだ。信頼のおける専門家の的確なコメントは、クライアントを元気づけてくれると。

それから反射的に自分に問うた。「私の(仕事上の)コメントは、うちのクライアント(お客さん)を元気づけているだろうか?」と。

仕事では、厳しくても、問題をキチンと指摘しなければいけないことがある。でも、それでも、言い方、コメントの仕方に工夫のしようはあるはずだ。うちのクライアントを元気づける言葉を用いていかなくては。

今日は、そう誓った春の始まりの一日だった。

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