話し方教室「意見を押し通すのは逆効果!相手を肯定しつつ説得を試みよう」
説得では、強気だけが能ではない
説得と言えば、自分の意見を強気で押し通さなければならない、と考えている方が多いのではないでしょうか。もしそうなら、気弱な人や遠慮がちな人は、相手をまったく説得できないことになってしまいますよね。
しかし、説得では、強気で意見を押し通すだけが能ではありません。相手の意見を尊重し、相手を肯定することが、それ以上に重要になるのです。なぜなら、その方が相手も心を開きやすくなるため、説得しやすい状況がうまれるからです。
説得力/画像:写真AC
自分の意見を押し通せば、相手も意見を押し通す
説得しようとする時は、「説得しなければならない」という考えを持っているのが普通です。ですから、思わず力んで説得にかかってしまいます。
力みながらの説得は、自分の意見を押し通すことにつながりますから、この方法は逆効果となります。なぜなら、自分が意見を押し通そうとすると、相手も負けじと意見を押し通そうと応戦する心理になるからです。
そして、お互いが意見を押し通そうとすれば、感情的になってしまいます。これでは説得は困難で、物別れの状態になってしまいます。
こんな状態を防ぐには、相手の意見を受け入れることが効果的です。
相手の意見を受け入れ、客観的視点を保ち説得を
説得の際、相手の意見を受け入れた場合、相手は「考えを受け入れてもらえた」と感じ少し安心します。
そして、考えを受け入れてもらえたと感じた相手は、あまり身構えることなく説得に応じることもできるようになるのです。そうなれば、お互いに冷静でいられるため、説得者のあなたは客観的な視点を保ちつつ説得を行えるわけです。
しかも、あなたの肯定の仕方次第では、相手はあなたの説得に耳を傾けるようにもなったりします。
説得においては、お互いが落ちついた気持ちで、コミュニケーションを取り合うことが大切です。その方が説得がうまくいくということを理解しておいてください。
まとめ/話し方教室の要点:強気で説得するより、大事なこととは?
①説得では、強気で意見を押し通すだけが能ではない。相手の意見を尊重し、相手を肯定することが、それ以上に重要になる。なぜなら、その方が相手も心を開きやすくなり、説得しやすい状況がうまれるから。
②考えを受け入れてもらえたと感じた相手は、あまり身構えることなく説得に応じることもある。あなたの肯定の仕方次第では、相手はあなたの説得に耳を傾けるようにもなったりする。
さて、説得もスキルです。そのスキルがあるとないでは、結果は全然違ったものになります。説得するための効果的なスキルも、話し方教室の名門で学んでいただくのが良いでしょう。話し方教室の名門日本コミュニケーション学院東京/入門・教養講座 スタッフ委員会/説得力/学院総長監修
- 2018年7月20日