「大人の人間関係を学び直す|話し方教室が教える”対人コミュニケーション”の基本」(じっくり教養 話し方教室東京)

「職場の人間関係がうまくいかない」「家族や友人との会話で、なぜか気まずくなる」「もっと楽に人と付き合えるようになりたい」
大人になってから、人間関係に悩む人は決して少なくありません。大人の人間関係は、学生時代とは違い、年齢、立場、価値観、仕事上の役割などが複雑に絡み合います。そのため、「気が合う・合わない」だけで人間関係を考えるとうまくいかないことがあります。
そこで大切になるのが、人間関係とコミュニケーションを改めて「学び直す」ということです。基本的なコミュニケーションスキルを身につけることで、人間関係は楽になります。
今回は、大人だからこそ身につけたい人間関係の基本を解説します。
1.「聞き方」で信頼関係を築く
人間関係を良くしようとすると、多くの人は「何を話せばいいのか」「どう話せば好かれるのか」を考えます。しかし、信頼関係を築く第一歩は、話すことよりも「聞くこと」にあるのです。
傾聴力を身につける
大人のコミュニケーションでまず学び直したいのが「傾聴」です。相手が話している途中で、自分の意見を言ったり、「それなら私も」と自分の話に切り替えたりしていませんか。
傾聴の基本は、相手の話を遮らず最後まで聞くことです。さらに、相づち、うなずき、アイコンタクト、確認質問などを使い、「あなたの話をきちんと聞いています」という姿勢を示します。
人は、自分の話を真剣に聞いてくれる相手に安心し、信頼を寄せるのです。
共感で”気持ち”を受け止める
大人になれば、問題を聞けばすぐに解決策を提示したくなるものです。しかし、人間関係では「正しい答え」より先に「理解してもらえた」という感覚が重要な場合があります。
例えば、相手が仕事の悩みを話した時に、すぐ「こうすればいい」とアドバイスするのではなく、「それは大変でしたね」「そう感じるのもごもっともですね」と、まず気持ちを受け止める共感の姿勢が重要です。
共感とは相手の意見に同意することを意味していません。相手の立場や感情を理解しようとする姿勢を指しています。傾聴と共感をセットで実践するなら、会話に大きな安心感が生まれます。
2.「伝え方」で無用なトラブルを防ぐ
人間関係のトラブルは、「何を言ったか」よりも「どう言ったか」で生じることがよくあります。同じ内容でも、伝え方一つで相手の受け取り方は変わるのです。
相手の話を受け止めてから自分の話を
人間関係を悪くしやすいのが、「でも」「それは違う」「無理です」といった否定から始まる話し方です。意見が違うこと自体は問題ではありません。大切なのは、相手を尊重しながら自分の考えを伝えることです。
例えば、「それは違います。こちらの方がいいです」ではなく、「そういう考え方もありますね。その上で、私はこう考えています」と伝えてみます。
一度相手の考えを受け止めるだけで、コミュニケーションの印象は大きく変わります。大人の人間関係では、勝ち負けではなく、お互いを尊重する姿勢が大切です。
アイ・メッセージで伝える
自分の希望や不満を伝える時は、「あなた」を主語にすると相手を責める表現になりやすくなります。「あなたはどうして連絡してくれないのですか」ではなく、「私は早めに連絡をもらえると助かります」と、自分を主語にする「アイ・メッセージ」を意識すると、相手も受け止めやすくなります。
そして、人間関係を良くするために忘れてはいけないのが、承認と感謝です。「助かりました」「いつもありがとうございます」と、相手への感謝を言葉にしてください。
良好な人間関係は、特別な話術よりも、こうした小さな言葉の積み重ねによって育っていきます。
3.「適切な距離感」で自分を守る
人間関係というと、「自分を犠牲にしてでも、仲良くしなければならない」と考える人がいます。しかし、大人の人間関係では、相手を尊重すると同時に、自分自身も尊重することが重要です。
相手との適度な「距離感」を保つ
良好な人間関係とは、いつも一緒にいることでも、すべてを理解し合うことでもありません。相手には相手の考え方があり、自分には自分の価値観がある。それでよいのです。この違いを認め、適切な境界線や距離感を持つことも重要な大人のコミュニケーションのあり方です。
頼まれたことを何でも引き受けたり、嫌われたくないために相手に合わせ続けたりすると、人付き合いそのものに疲弊してしまいます。
必要な時には、「今回は難しいです」「残念ながら、そこまでの協力はできないかも」と穏やかに伝えることも、大人の人間関係には必要なのです。
苦手な人なら「最低限の関係」を築く
職場などでは、苦手な人とも付き合わなければならないことがあります。そんな時、「好きにならなければ」「仲良くならなければ」と考える必要はありません。挨拶をする、必要な報告・連絡・相談だけをする、無理に話さず相手の話を聞き流す、感謝を伝える。その程度でも十分なのです。
人間関係の目的は、すべての人と親友になることではありません。相手を尊重しながら、自分も無理をしない関係を築くことが肝心なのです。この距離感を身につけると、人付き合いのストレスは大きく軽減されていきます。
話し方教室・専門家の視点/酒井学院長の一言
大人の人間関係を学び直すポイントは、難しいものではありません。
第一に、傾聴と共感で信頼を築くこと。第二に、相手を尊重した伝え方でトラブルを防ぐこと。第三に、自分を守るために適切な距離感を保つことです。
人間関係がうまくいかないからといって、「すべてが嫌になった」と人生をあきらめる必要はさらさらありません。人間関係の改善は、実は、聞き方、話し方、伝え方を学び練習することで可能になります。
もしあなたが人付き合いで悩んでいるのなら、大人になった今だからこそ、コミュニケーションの基本を一度学び直してみることをお勧めいたします。
日本コミュニケーション学院 創設者・学院総長 酒井美智雄
■ 記事関連・話し方講座/あがり症専門 話し方教室・目的別・話し方講座一覧
■ 話し方教養講座提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)

