「あがり症克服と自己肯定感UP!話し方教室直伝・自分への声かけ術」(じっくり教養 話し方教室東京)


人前に立つと声が震える、頭が真っ白になる、早口になってしまう――。こうした あがり症 の悩みは、ビジネスパーソンから学生まで多くの人に共通しています。

あがり症の克服には、もちろん話し方の訓練が必要です。それと合わせて、自分自身への声かけ(セルフトーク)も効果的 です。

セルフトークは単なる気休めではなく、心理学的にも有効とされるメンタルケアの方法です。正しく習慣化することで、あがり症を克服し、同時に 自己肯定感を高める 効果が得られます。今回は、「セルフトークの基本」をご紹介します。

1.自己肯定感を高めるセルフトーク

あがり症の背景には「自分は人前で話すのが苦手」という思い込みがあります。この否定的なセルフトークを放置すると、自己否定が強まり、緊張が増幅します。そこで必要なのが、意識的に自己肯定感を育てる声かけです。

良かった点を評価する

発表やプレゼンを振り返るとき、人は失敗や課題に注目しがちです。しかし、あがり症克服には「できていた点」を言葉にすることが大切です。

たとえば、「今日は声がよく通っていた」「以前よりゆっくり話せた」こうした肯定的セルフトークが積み重なれば、自己肯定感が高まり、次への挑戦が楽になるものです。

失敗しても挑戦した自分を認める

失敗を恐れて行動が止まることが、あがり症をさらに悪化させます。たとえ本番でうまくいかなかった時でも、「挑戦した私は立派だ」と声をかけることです。セルフトークで挑戦を肯定することで、自己肯定感も安定します。

2.緊張を鎮めるセルフトーク

緊張を「悪いもの」と捉えると、あがり症はさらに強まります。そこで「緊張を受け止める声かけ」が有効です。

緊張を味方につける

心臓が高鳴る、手に汗をかく――これらは本番に真剣だからこそ生じる自然な反応といえます。「緊張は私を集中させる力だ」とセルフトークすることで、不安を抑え、落ち着きを取り戻すことができるでしょう。

呼吸で自分を落ち着かせる

発表直前に「大丈夫、深く息を吸ってから、声を出そう」こんな深呼吸を意識するセルフトークは、交感神経を落ち着かせ、リラックスした声を取り戻すのに効果的です。呼吸を整える習慣を日常的に持つことは、あがり症克服にとっても効果的です。

3.日常の習慣としてのセルフトーク

セルフトークは本番前だけでなく、日常生活に取り入れてこそ効果を発揮します。日常の声かけ習慣も欠かせません。

朝晩の習慣にする

朝:「今日は、笑顔で挨拶しよう」夜:「今日も一日、よくやった」たとえば、このように一日の始まりと終わりにセルフトークを取り入れると、自己肯定感が積み上がり、自然にメンタルが整っていくようになります。

“隙間時間”でもやってみる

たとえば、電車を待つ時間で「発表の冒頭で落ち着いて話せる」「もし声が震えても呼吸で戻れる」とセルフトークしながら本番をイメージすれば、本番でも冷静に対処できるでしょう。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

セルフトークは目に見えない小さな行動ですが、あがり症克服と自己肯定感UPにも直結する重要な習慣といえます。話し方や発声のスキルアップと、このセルフトークが合わさることで、あがり症克服の日がグンと近づいてきます。

もし、あなたが、自分を責める言葉を言い続ける人なら、その時間を前向きな声かけに変えてみてください。事態はきっと好転していくことでしょう。

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