あがり症克服の話し方教室「人前で話す時の『あがり症』に打ち勝ち、優れた話し手になるには?」(じっくり教養 話し方教室東京)
会議やプレゼンテーション、商談やセミナーで人前に立つとき、「あがり症」に悩むビジネスパーソンは少なくありません。大切な場面で緊張し、声が震える、頭が真っ白になる──そんな経験を重ねると、自信を失い、キャリアにも影響が及ぶことがあります。
あがり症は「完全に消す」ことよりも「コントロール」できることの方がより大事です。今回は、ビジネスの現場で成果を出すために役立つポイントを紹介します。
1.あがり症の正体を知り完璧主義を手放す
緊張は“体の正常な反応”と知る
まず理解しておきたいのは、緊張は誰にでも起こる自然な反応だということです。心拍数が上がる、手に汗をかく、呼吸が浅くなるのは「脳が危険を察知した」と勘違いしているだけであり、決して異常ではありません。
ある大手メーカーの営業課長は、初めての全社会議でプレゼンしたときに手が震えて資料をめくれなかったそうですが、「あの反応は自分が弱いのではなく、生理現象だと教えてもらったことで次から落ち着けた」と振り返っています。
完璧主義を手放すと楽になる
そして、あがり症を悪化させるのは「失敗してはいけない」という完璧主義です。
経営コンサルタントとして登壇機会が多いAさんは、「完璧に言わなければ」という思考を手放し、「ひとつでも役立つ情報を伝えられれば十分」と考えるようにしました。その結果、緊張が和らぎ、自然な会話調で話せるようになったと語っています。
2.トレーニングとスキル習得で“緊張耐性”を高める
小さな場からトレーニング
あがり症克服は、何らかのトレーニングをすることが大切です。たとえば、社内の小さな打ち合わせや、チーム内での朝礼スピーチなど、少人数の場で話す経験を積み、徐々に規模を広げることは有効な方法です。
ある商社マンは「まず3人の同僚を前に3分間話す」ことから始め、次第に部署会議、取引先への提案へとステップアップすることで、1年後には自信を持って講演までできるようになりました。
話し方の基本技術を磨く
もちろん、話し方の技術を磨くことは欠かせません。深い呼吸で安定した声を出す、滑舌練習で聞き取りやすさを高める、話法のフレームワークを活用して論理的に組み立てる──こうした基礎を習得することで、「多少緊張しても内容が伝わる」という安心感が生まれます。
本学に通うBさん(IT企業勤務)は「緊張しても声量と構成さえ押さえていれば聴衆に伝わる」と気づき、本番前の不安が大きく減ったといっています。
3.自分なりの心身調整法で”あがり症”を制御する
ルーティンで心を安定させる
本番前の「おまじない」とも言えるルーティンは、実は大きな効果を持つものです。深呼吸、肩回し、短い発声練習などをルーティン化することで、体に「もう大丈夫だ」と知らせることができます。
商談のプレゼンでいつも緊張していたCさん(広告代理店勤務)は、開始前に必ず「3回深呼吸→笑顔を作る→聴衆を見てうなずく」を徹底し、自然と安心感を得られるようになったと話しています。
本番中の対処法も持っておく
万が一、頭が真っ白になったらどうするか。事前に「切り札」を準備しておくことが重要です。たとえば「一度間を取り、水を飲む」「ホワイトボードにキーワードを書いて整理する」「質問を投げかけて時間を稼ぐ」など。
これらの対処法を持っていれば、本番で突発的に緊張しても冷静にリカバリーできるようになります。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
人前で話す機会は、昇進、評価、営業成績、リーダーシップに直結します。あがり症を放置することは、自身のキャリアの幅を狭めるリスクになりかねません。
ですからこそ、何らかのトレーニングをして「緊張を力に変える話し手」になることが、ビジネスパーソンにとって欠かせないのです。
あがり症は、訓練次第で必ず克服できます。どんな重症者でもです。しかし、そのためには、質の良いトレーニングを段階的に積み、実践的な話し方技術を手に入れることがカギになります。
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