「話し下手を直す!初心者が最初に取り組むべき話し方の基本中のキホン」(じっくり教養 話し方教室東京)
「自分は話し下手だから…」と悩んでいる人は少なくありません。会議で意見をうまく伝えられない、会話が続かない、初対面の場で緊張して言葉が出ない――そんな経験から自信を失い、「自分は口下手だ」と思い込んでしまう方も多いようです。
しかし、話し下手は生まれつきのものではなく、多くの場合は 技術や経験不足 によるものです。そこで基本を一つずつ学び、実践を重ねることで誰でも改善することができるようになります。
今回は、話し下手を直すための初心者がまず取り組むべき“話し方の基本中のキホン”を整理してお伝えします。
1.基礎的発声・発音を習得する
話し下手の多くは「声が小さい」「こもって聞き取りにくい」という課題を抱えています。どれほど良い内容を用意しても、相手に届かなければ意味がありません。そこで第一歩は 声を安定させる基礎的発声習得です。
声量を安定させる
浅い呼吸では声量が不足し、すぐに息切れしてしまいます。そこで深い呼吸を習得すると、空気をしっかりコントロールでき、声が自然と響くようになります。たとえば、毎日数分の腹式呼吸の練習を取り入れるだけでも、声に力強さと安定感が生まれます。
滑舌・発音を明瞭にする
「聞き返されることが多い」「言葉がもつれる」という人は、滑舌トレーニングが効果的です。特に“さ行”“た行”“ら行”を意識的に発音する練習は有効です。
鏡を見ながら口の動きを大きくする練習や、早口言葉を使うのもおすすめです。
2.話を分かりやすく構成する
「結局何が言いたいの?」と言われてしまうのは、内容が整理されていない証拠です。話し下手を直すためには、思いつくままに話すのではなく、 話をキチンと構成する意識 が欠かせません。
結論ファーストで話す
初心者に最初におすすめするのは、結論ファーストです。まず結論をシンプルに伝え、その理由や具体例を補足し、最後にもう一度結論を述べるのが効果的です。これで、相手に「分かりやすい人」という印象を与えられます。
ビジネス会議やプレゼンでも有効ですのでお試しください。
聞き手の興味関心にあわせる
専門的な内容は詳しく説明しすぎると退屈され、逆に省略しすぎると理解されません。重要なのは、相手の知識レベルや興味関心に合わせて話を準備することです。
初心者は「相手が知りたいことは何か?」を常に意識するべきです。それだけでも、分かりやすい話になるものです。
3.少人数の場から練習して克服していく
話し下手を自覚している人の多くは、「失敗したらどうしよう」「相手にどう思われるか怖い」という不安が先立ちます。この不安を和らげるには、実際に人前で話す経験を重ねることが克服への近道です。
少人数での練習から始める
いきなり大勢の前で話すのではなく、まずは信頼できる友人や同僚と少人数の場で練習するのがよいでしょう。そして録画・録音をして自分の声を聞き返したり、態度をチェックすることも効果的な方法です。
さらに、本学・話し方教室をご利用になるなら、安心できる環境で、的確なフィードバックを受けながら、場数を踏むことが可能になります。
不安の中身を明確にし対策する
「緊張する」「頭が真っ白になる」という悩みは誰にでもあります。そのとき大切なのは、不安を曖昧に抱え込まず、言語化することです。
「声が震えるのが嫌だ」と分かれば、発声練習で補強できますし、「話が飛ぶのが怖い」のなら、シンプルなメモを準備して臨めば安心材料にできます。こうした工夫を積み重ねることで、話すことへの抵抗感は徐々に、確実に、減っていきます。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
話し下手を直すには、特別な才能は必要ありません。「基礎的発声」「話の構成」「段階的練習」 という基本を押さえ、実践を積み重ねることが何より大切です。
これらの取り組みは、どれも初心者が最初に実践できるシンプルなものばかりです。これに取り組むだけでも、日常生活や仕事の場で即効果を実感できるはずです。
「話し下手を直したい」と思ったその瞬間から、すでに小さな第一歩は始まっています!さらに歩みを積み重ねて、伝わる話し方を身につけていってくださいね。
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