「大人の人間関係の整え方とは?話し方教室が教えるコミュニケーションの基本」(じっくり教養 話し方教室東京)


大人になると、人間関係の悩みは「数」よりも「質」に変わっていきます。職場や取引先、友人関係など、簡単には切れない関係性の中で、「気を使いすぎて疲れる」と感じる人は少なくありません。

大人の人間関係を整えるために必要なのは、性格や我慢ではありません。距離感とスキルなのです。今回は、人間関係を整えるコミュニケーションの基本について解説します。

1.大人の人間関係は「距離感」で整える

適切な距離感を調整する

大人の人間関係では、親密さよりも適切な距離感が重要です。踏み込みすぎれば衝突が起き、離れすぎれば信頼関係が築けません。そこで大切になるのが、相手の反応を見ながら距離を調整するコミュニケーションです。

声の調子や言葉選びを整えることで、無理のない関係性が生まれます。

誠実であることが基本

大人の人間関係が疲れる原因の一つは、「嫌われたくない」という気持ちから来る過剰な配慮です。しかしながら、好かれる、嫌われることよりも大切な視点があります。それは、誠実であることです。誠実な人は信頼されることはご承知のとおりです。

2.大人の信頼関係は「話し方」で整える

事実ベースのコミュニケーション

人間関係がこじれる場面では、感情的な話し方が原因になりがちです。大人のコミュニケーションでは、「どう感じたか」よりも「何が起きたか」を伝えることが重要です。つまり、事実と気持ちを分けて話すことです。そうすることで、冷静な対話が可能になります。

言葉の一貫性が信頼を生む

大人の人間関係では、言葉の一貫性が信頼を左右します。曖昧な表現やその場しのぎの発言は、不信感を生みやすくなります。真に大切なことは何か、それを明確に言葉にして、同じ軸で話し続けることが大事です。

3.大人の人間関係は「選択」することができる

すべての人と分かり合う必要はない

大人になると、価値観や立場の違う人と関わる機会が増えます。しかし、すべての人と分かり合う必要はありません。そもそも、それは不可能なことです。「すべての人と分かり合うことなどできない」この考えをコミュニケーションのベースとすることで、心の負担は軽くなります。

大人は関係性を選択できる

いくら話し方や接し方を工夫しても、改善しない人間関係もあります。その場合は、関係を見直せばよいのです。例えば、この人とは挨拶と業務連絡だけの関係にする、と決めるのです。そうすることで、自分を守ることができます。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

大人の人間関係の整え方とは、相手を変えることではありません。自分の話し方・コミュニケーションスキル、そして相手との距離感を整えることです。

距離感を調整し、信頼を積み重ねる伝え方を身につけるなら、人間関係のストレスは確実に減っていきます。もし、頑張っても改善しない関係性なら、その関係を続けるかどうかさえ選択できるのが大人です。

自分を守りながら、人との関係も良好に築く。これが大人の人間関係というものでしょう。

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