「コメントが浅い人・深い人の違いとは? 話し方教室が教える深い発言ができる能力を高める方法」(じっくり教養 話し方教室東京)


会議やディスカッション、プレゼンテーション、あるいは日常の会話の中で、「コメントが浅い人」と「コメントが深い人」がいることに気づくことがあります。

同じ内容を聞いていても、ある人の発言には「なるほど」と感じる説得力があり、別の人の発言には「間違ってはいないが浅いな」と感じてしまうことがあります。

この違いは、単に知識量や経験の差だけではありません。多くの場合、その人の思考力、視野の広さ、そして話し方の技術によって生まれるものです。

今回は、コメントが浅い人と深い人の違いを理解しながら、深い発言ができる能力を高める方法を解説していきます。

1.要点・本質をつかむ能力を高める

コメントが深い人の特徴の一つは、発言する前に自分の考えを整理できていることです。会議や議論の場では、多くの情報が飛び交います。その中で重要なポイントをつかみ、思考を整理したうえで発言できる人は、自然とコメントの質が高くなります。

一方でコメントが浅く感じられる人は、思いついたことをそのまま(整理もできずに)言ってしまうことが少なくありません。そのため発言が断片的になり、聞き手にとって印象深いものにはなりません。

深い発言をするためには、まず思考を整理する能力を高めることが重要です。

要点をつかむ力

深いコメントができる人は、話の要点をつかむ力を持っています。会議の場で「つまりこの議論のポイントは〇〇ですね」と整理して発言できる人は、内容を構造的に理解しています。

このように話の本質を要約する力は、深い発言をするための重要な能力です。

本質をつかむ力

コメントが浅くなりやすい人は、話の表面だけに反応してしまうことがあります。「それは良いですね」「大変ですね」といった感想だけで終わる発言では、深さは生まれません。

一方で深いコメントをする人は、「なぜその問題が起きているのか」「本質的な課題は何か」といった背景や原因まで考えています。このように物事の本質を考える思考力が、深い発言を生む基礎となっているのです。

2.思考の視野を広げ視座を高める

深いコメントができる人は、複数の視点から物事を見ることができます。同じ情報を聞いていても、どの視点から考えるかによって発言の内容は大きく変わります。

コメントが浅く感じられる人は、自分の立場だけで考えてしまうことが多く、視点が限定されがちです。一方、コメントが深い人は、さまざまな立場から状況を考えるため、発言に立体感が生まれます。

相手視点で考える力

深いコメントをする人は、常に相手の立場を意識しています。例えば「顧客はどう感じるか」「部下はどう受け止めるか」といった視点を持つことで、発言は現実的で説得力のあるものになります。

ビジネスコミュニケーションでは、相手視点で考える力が非常に重要です。

全体的・長期的に見渡す力

さらに深いコメントをする人は、部分だけではなく全体を俯瞰して考えることができます。組織全体や長期的な視点から物事を見ることで、発言の内容に深みが生まれるのです。

例えば「短期的にはメリットがありますが、長期的にはリスクがあるかもしれません」という発言は、俯瞰的な視点から生まれます。このような視点の広さが、コメントの質を高めていきます。

3.論理的説得能力を高める

コメントの深さは、思考力だけで決まるわけではありません。どれほど良い考えを持っていても、伝え方が整理されていなければ、聞き手には浅い発言のように聞こえてしまうことがあります。

そのため、深いコメントをするためには、思考力と同時に「伝える能力」を高めることが大切です。

分かりやすく伝える力

分かりやすく説得力のある発言をするための方法として、本学でもよく紹介しているのが、「結論・理由・具体例」の順で話すパターンです。

この流れを意識して発言するだけで、コメントは整理され、論理的な話し方になります。その結果、聞き手には深い発言として伝わりやすくなるのです。

なるほどと思わせる力

コメントが浅く聞こえる発言の多くは、抽象的な言葉だけで終わってしまいます。「重要ですね」「賛成です」といった言葉だけでは、発言の厚みが感じられません。

しかし具体例を加えることで、発言の説得力は大きく高まります。例えば「先月の営業会議でも同じ課題が見つかりました」といった具体的な事例を示すことで、コメントは一気に現実味と深さを持つようになります。

話し方教室・専門家の視点/酒井学院長の一言

コメントが浅い人と深い人の違いは、大きく三つの能力差で整理することができます。それは「要点・本質をつかむ力」「広い視野と高い視座」「論理的説得能力」です。

深い発言ができる人は、単に知識が豊富なわけではありません。話の要点を整理し、相手や全体の視点から物事を考え、さらに分かりやすく伝える技術を身につけているのです。

会議やディスカッションの場で深いコメントができる人は、自然と周囲から信頼され、評価される存在になります。ちなみに、本学・話し方教室では、創設以来、ずっと上述した”思考の能力開発”を行ってきました。これは日本で唯一の存在です。

このブログにピン!と来た人は、本気で”思考力開発”に取り組まなければならない時期に来ているのだと思います。

日本コミュニケーション学院 創設者・学院総長 酒井美智雄

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