「あなたの話は”なぜ伝わらない”のか?話し方教室が解説する話し方・伝え方の原則」(じっくり教養 話し方教室東京)


「しっかり説明しているのに伝わらない」「何が言いたいのか分からないと言われる」——このような悩みは、ビジネスパーソンに共通する課題です。

実は、伝わらない原因は内容自体よりも「話し方・伝え方の構成」にあります。今回は、本学・話し方教室の知見をもとに、「なぜ伝わらないのか」を明確にしながら、ビジネスで成果を出すための原則を解説します。

1.結論が不明確で要点が整理されていない

話が伝わらない最大の原因は、「結論が最後まで出てこない」「話が曖昧」という点にあります。聞き手は常に「結局、何が言いたいのか?」を求めています。

結論先出しで伝える

分かりやすい話し方の基本は結論先出しです。例えば「この施策は実行すべきです(結論)。なぜなら①顧客ニーズが高いから、また、②コストもかからないからです(理由)」という具合です。結論から話すことで、相手の理解スピードが格段に上がります。

一文を短く要点を明確にする

長く複雑な文章は、それだけで理解を妨げます。「一文一意」を意識し、短く区切ることで、話の論理性と分かりやすさが向上します。また、「つまり」「要するに」といった言葉での要点整理も欠かせません。

2.自己中心で共感を得られない話し方をしている

話し手が自分中心になっていると、相手にとって理解しづらい内容になります。伝わる話し方は、常に「相手目線」で設計されています。

相手の理解度に合わせた言葉選びをする

専門用語や抽象表現は、相手によって理解度が異なります。例えば、上司には結論を簡潔に、部下には具体的な手順を示すなど、相手に応じて言葉を調整することが重要です。これにより、コミュニケーションのズレを防げます。

共感を得られる伝え方を意識する

「それは大変ですね」「その視点は重要ですね」といった共感の一言があるだけで、相手の受け取り方は大きく変わるものです。共感は信頼関係を築き、結果として説得力を高める要素になります。

3.具体化が足りず相手が抱く疑問に答えていない

伝わらない人の多くは、話に具体性と丁寧さが欠けています。

事実・データで話す

「なんとなく良いと思う」ではなく、「売上が前年比120%」「顧客満足度が2割向上した」など、事実やデータを用いることで、話に説得力が生まれます。主張と根拠をセットで伝えることが、信頼される話し方の基本です

疑問に先回りして答える

「さきほど、A案がよいという結論を伝え、その理由としてBであることをご説明しました。しかし、皆様の中には、Cという疑念も生まれているのではないかと思います。そこで、その点を解決すべく説明を付け加えます」。伝わる話には、こんな丁寧さも必要になります。

話し方教室・専門家の視点/酒井学院長の一言

あなたの話が伝わらない原因は、「結論の曖昧さ」「相手目線の欠如」「具体化不足」にあります。これらを改善し、「結論から話す」「相手に合わせる」「具体的に話す」という原則を実践することで、伝わる話し方へと変わります。

もちろん、いずれも簡単ではありません。実践しては、反省し、改善していく。この繰り返しが欠かせません。根気のいる作業ではありますが、伝わる話し方ができるようになれば、仕事でも、プライベートでも、一目も二目も置かれる存在になります。

私は、なるべく、人生の早いうちに、チャレンジしていただきたいと思っています。

日本コミュニケーション学院 創設者・学院総長 酒井美智雄

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