「わかりやすく話す技術|話し方教室が教える”伝わる話し方”の基本」(じっくり教養 話し方教室東京)


「一生懸命説明しているのに、伝わらない」「話が長いと言われる」「結局、何が言いたいの?と聞き返される」こうした悩みを持つ人は少なくありません。

ビジネスでは、会議、報告、プレゼンテーション、営業、商談、部下指導など、あらゆる場面で「わかりやすく話す技術」が求められています。

そこで今回は、「わかりやすく話す技術」の基本を解説します。

1.結論ファーストで「簡潔に」話す

最初に結論を伝える

わかりやすい話し方の第一原則は、結論から話すことです。話がわかりにくい人は、背景や経緯を最初から細かく説明してしまう傾向があります。「昨日、取引先に伺ったのですが、担当者と話をして、そのあと社内でも検討されたようで……」これでは聞き手は、「結局、何の話なのだろう」と迷ってしまいます。

そこで、「結論から申し上げます。先方から契約更新の了承をいただきました」と最初に結論を伝えます。聞き手は話のゴールを理解してから理由や詳細を聞けるため、情報を整理しやすくなります。上司への報告なら、「○○についての報告です。結論は~です」と話すのが効果的です。

「結論・理由・具体例」の順で伝える

論理的でわかりやすく話す手順は、結論→理由→具体例です。「私は、この営業方法を導入すべきだと思います(結論)。なぜなら、商談時間を短縮できるからです(理由)。A支店では、平均商談時間が20%短縮されています(具体例)」と話します。

このような構成すると、話に筋道が生まれ、説得力も高まります。わかりやすく話すためには、思いついた順番で話すのではなく、聞き手が理解しやすい順番に情報を並べ替えることが大切なのです。

2.短く・具体的な言葉で「わかりやすく」話す

一文を短くして話す

話がわかりにくくなる原因の一つが、一文の中に多くの情報を詰め込むことです。「今回の企画についてですが、先方からもいくつか要望がありまして、また予算の問題もありまして……」これでは重要なポイントが見えません。

そこで、「先方から2つの要望がありました。今日は、その対応について相談させてください。特に重要なのは予算の問題です」と短く区切ります。ポイントは、一文一義です。

一つの文には、できるだけ一つの意味・メッセージを入れます。さらに、「ポイントは2点あります」「まず結論です」「次に理由を説明します」などの言葉を使えば、聞き手は話の現在地を把握しやすくなります。

具体化して話す

わかりやすい人は、難しいことを難しい言葉で話していません。例えば、「顧客満足度向上のため、コミュニケーション品質を改善します」だけでは、具体的に何をするのかわかりません。「お客様からの問い合わせには原則24時間以内に回答します」と伝えれば、一気に具体的になります。数字、事実、事例を使うことは効果的です。

また、専門用語を使う場合には、聞き手がその言葉を理解できるかを考えなければなりません。「自分が話したい言葉」ではなく、「相手が理解できる言葉」を選ぶ。これが、伝わるコミュニケーションの基本です。

3.「相手目線」で記憶に残る話し方をする

聞き手目線で情報を伝える

専門家には一言で伝わる内容でも、初心者には背景から説明する必要があるでしょう。反対に、知識のある上司に基本事項から長々と説明すれば、「要点だけ話してほしい」と言われることでしょう。

要は、話す前に、「相手は何を知っているか」「何を知りたいのか」を考えることが重要です。わかりやすく話す技術とは、単なる話術ではありません。聞き手の頭の中を想像する能力でもあるのです。

声量・発音・抑揚を意識して伝える

内容が整理されていても、早口で一本調子に話せば、聞き手は理解しにくくなります。そこで意識したいのが、声量・発音・抑揚です。特に重要なポイントの前後には、少し「間」を取ります。「今回、最も重要なポイントは……顧客対応のスピードです」この間によって、聞き手の注意を重要な言葉に向けることができます。

また、キーワードを少しゆっくり、はっきり発音するだけでも伝達力は高まります。わかりやすさは「何を話すか」だけではなく、どう話すかによっても大きく変わるのです。

話し方教室・専門家の視点/酒井学院長の一言

わかりやすく話す技術は、一度覚えれば終わりではありません。

日々の報告や会議、会話の中で「結論から話す」「一文を短くする」「具体例を入れる」といった小さな練習を繰り返すことで身についていきます。

まずは今日から、話す前に**「私が一番伝えたいことは何か?」を一文で決める**ことを実施してみてください。それだけでも、あなたの話は今まで以上に簡潔で、わかりやすく、記憶に残るものになっていくことでしょう。

日本コミュニケーション学院 創設者・学院総長 酒井美智雄

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