「はじめてのプレゼンテーションを何とか成功させるには|話し方教室が教える”初心者プレゼン”の基本」(じっくり教養 話し方教室東京)


「初めてプレゼンテーションを任された。何から準備すればいいのだろう」「人前に立ったら緊張して、頭が真っ白になりそうで心配」――。

初めてのプレゼンでは、このような不安を感じる人が殆どです。しかし、ご安心ください。しっかりとした準備をすれば、初心者でも十分に成功させることができます。

最初から完璧を目指す必要はありません。大切なのは、「上手に話す」ことよりも「聞き手にわかりやすく伝える」ことです。今回は、はじめてのプレゼンテーションを何とか成功させるために、最低限押さえておきたい基本をご紹介します。

1.プレゼンは「聞き手目線」で構成する

初めてのプレゼンで最も大切なのは、「自分が何を話すか」だけを考えないことです。プレゼンテーションの主役は、実は話し手ではなく聞き手です。

「誰に・何を・何のために伝えるか」を明確に

準備を始める前に、まずプレゼンテーションの目的を明確にします。「誰に伝えるのか」「最も伝えたいメッセージは何か」「聞き手に何を理解してほしいのか」「最終的にどんな行動を取ってほしいのか」この4点を整理するだけでも、プレゼンの内容はかなり良いものになります。

初心者は、調べた情報を全部盛り込みたくなるものですが、情報量が多いことと、わかりやすいことは同じではありません。聞き手にとって必要な情報を選び、伝えたい要点を絞り込むことが重要です。

話の構成をシンプルに組み立てる

プレゼンの基本構成は、複雑にしてはいけません。「導入→本論→結び」程度の大まかな構成を基本にしながら、本論では**「結論→理由→具体例」**の順番を意識することです。

例えば、「今回ご提案したいのは○○です」と最初に結論を示します。続いて「なぜなら~だからです」と理由を述べ、データや事例などの具体例を示します。

聞き手が「結局、何が言いたいの?」と迷わない構成を作ることが、伝わるスピーチやプレゼンテーションの基本です。

2.プレゼン成功には「準備と練習」がカギになる

初めてのプレゼンで不安になる最大の理由が、「本番でちゃんと話せるかわからない」ということです。その不安を減らしてくれるのが、事前準備とリハーサルです。

「話の大まかな流れ」を押さえる

原稿を一字一句丸暗記することよりも、大まかな流れを押さえておくことの方が大切です。例えば、導入部分では問題提起、本論部分では結論・理由・具体例、結びではまとめというふうに頭に入れておきます。

ちなみに、スライドは聞き手の理解を助ける資料であり、話し手の台本ではないと考えることが大切です。スライドに長い文章を書き、それを読み上げないようにしてほしいものです。

声に出す・時間を計って練習する

プレゼン練習では、頭の中で繰り返すだけでは不十分です。実際に立ち、声に出し、本番と同じように話してみてください。スマートフォンで録音・録画するのも効果的です。

確認したいのは、「時間内に収まっているか」「早口になっていないか」「声が小さくないか」「説明が長すぎないか」「スライドと話が合っているか」といった点です。

さらに、想定される質問を事前にリストアップし、質疑応答までリハーサルすると、本番への安心感はさらに高まります。

3.ゆっくり話す・はっきり話す・対話する

内容と構成が良くても、声が小さく、早口で、ずっと下を向いていたら、聞き手には伝わりません。プレゼンテーションでは、声、表情、視線、姿勢などの非言語コミュニケーションも重要です。

ゆっくり話す・間を取る

初心者は緊張すると、話すスピードは速くなりがちです。そこで本番では、意識的に普段より少しゆっくり、少し大きな声で、語尾まではっきり話すことを心掛ける必要があります。

可能なら重要なキーワードや結論の前後では、「間」を取ることです。今回、最もお伝えしたいことは……(間)……○○です」このように間を入れるだけで、聞き手は重要なポイントを理解しやすくなるからです。同時に、自分自身も呼吸を整え、次に話す内容を考える余裕が生まれます。

聞き手に視線を向け対話する

プレゼン中は、原稿やパソコン画面だけを見るのではなく、できるだけ聞き手に視線を向けたいものです。もちろん、一人だけを見続けるのではありません。会場全体にゆっくり視線を配りながら話すのです。

そして、「間違えないように話そう」と考えるより、**「目の前の人にわかってもらおう」**と考えてください。プレゼンテーションは一方的な説明ではなく、聞き手とのコミュニケーションだからです。この意識を持つだけでも、表情や声は自然になってきます。

話し方教室・専門家の視点/酒井学院長の一言

初めてのプレゼンで緊張するのは当然です。重要なのは「緊張しないこと」ではありません。緊張していても、準備した内容を聞き手に届けることです。

多少言葉に詰まっても、言い間違えても構いません。聞き手が「何を伝えたいのか」を理解できれば、プレゼンテーションとしては十分に成功といってよいのです。

初心者がプレゼンテーションを学ぶ際に、まず磨くべきことは派手なテクニックではなく、上述したポイントです。基本を丁寧に準備する。それが、プレゼンテーションを「何とか成功させる」ための一番確実な方法なのです。

日本コミュニケーション学院 創設者・学院総長 酒井美智雄

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