話し方教室東京 教養講座|コーチングでのコーチの指導法!あえて教えない指導法も試してみる

あえて教えない指導法がある

一般にスポーツのコーチは、選手達に対して、技術を親切・丁寧に教えることがよいとされています。しかし、あえて大切なことを教えないのも大事な指導法です。

あえて教えない指導法、今回はその効用をみてみましょう。

教え過ぎは、自分で考えない選手を生む

あえて教えない指導法を採用する理由。それは、コーチが選手たちに教え過ぎると、選手が自分で考えたり、試行錯誤することが少なくなるからです。

教えすぎると、「指導がうるさくてたまらない」と感じる選手がいます。また、一方で自分で考えないで、すぐに指導者に聞く選手が出てきてしまいます。

自主性、自発性を育てるためには、教えすぎない方がよいのです。では、コーチは選手たちにどのように接すれば良いのでしょうか。

コーチは、「ここぞ」という場面でアドバイスする

まずは、選手たちに基本的なことを教えたら、彼らの自主性に任せてみましょう。ただし、ほったらかしで任せるのではなく、コーチは、常に選手を観察していなければなりません。

選手たちは、自分のやり方で行き詰まると、そのうちコーチに質問しに来るでしょう。そこまでじっと待つのです。そして、まさにその時が指導のタイミングになります。

そこでコーチは、すかさず「このような時は、こうしてみたらどうだろうか?」と投げかけるのです。大切なことは、語尾を「こうしてみなさい!」ではなく、「こうしてみたらどうだろう?」と疑問形にすることです。

選手は、疑問形で投げかけられることにより、自分で考えながら、試行錯誤してみることになります。それで技術を自分ものもにしていけるのです。コーチは、選手の自主性を育てることが大切です。

さて、上記はコーチと選手の関係で述べましたが、実は、上司と部下の関係に、そのままあてはまります。

話し方教室の要点:あえて教えないコーチングのポイント

1.教え過ぎると、選手が自分で考えたり、試行錯誤することが少なくなる。また、「指導がうるさくてたまらない」と感じる選手もいる。

2.基本を教えたら、あとは選手の自主性に任せてみる。ただし、コーチは常に選手を観察する。選手は自分のやり方で行き詰まると、コーチに質問しに来る。その時が指導のタイミングである。

3.指導の際「こうしてみなさい!」ではなく、「こうしてみたらどうだろう?」と疑問形にする。それが自主性を育てるコツである。

コーチが選手を指導するにしても、上司が部下を指導するにしても、他人を指導することはなかなか難しいものです。

しかし、そのコツというものはやはりあるものです。部下の指導法やその際の話し方を改善したいという方は、本学の話し方教室講座で学ばれるのがよいでしょう。

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