「伝わらないプレゼンの特徴!なぜ相手に響かないのか|話し方教室が徹底解説」(じっくり教養 話し方教室東京)

「一生懸命説明したのに、相手の反応が薄い」「プレゼン後に理解してもらえた実感がない」。そんな“伝わらないプレゼン”に悩むビジネスパーソンは多くいます。本学でも、この悩みは常に上位にあがります。
伝わらないのはセンスがないからではありません。実は“伝わらないプレゼンには共通する特徴があります。そして、それらは意識と練習で確実に改善できます。今回は、「なぜ伝わらないのか」、そして「どうすればよいのか」を解説します。
1.何を言いたいのかがサッパリ見えない
伝わらないプレゼンに最も多いのが、「結論は最後に」という誤解です。メインディッシュは最後に、と思っているのでしょうが、これでは、理解する前に、聞き手はイライラしてしまいます。
結論が後回しで話が見えない
聞き手は常に「何が言いたいのか?」と思って話を聞いています。もし、結論が最後に出てくると、途中の情報が整理できず、混乱を招きます。ですから、最初に「結論」を提示する必要があります。
合わせて、その理由や根拠をシンプルに説明するという構成が、ビジネスにおける話し方の基本になります。
特殊用語が多く理解しにくい
業界用語や専門用語が多いと、相手の理解は止まります。その結果、「この人の説明を聞くのは疲れる」という風になってしまいます。
そこで、相手の知識レベルに合わせた言葉に“翻訳”することが大切になります。「誰が聞いてもわかる説明」に落とし込むことが肝心なのです。
2.話の内容が話し手中心で断片的になっている
伝わるプレゼンには、ストーリーがあります。それに対して、伝わらないプレゼンは“並べただけ”になっていることが多いのです。
聞き手の課題・関心に触れていない
プレゼンは「自分が言いたいこと」ではなく、「相手が知りたいこと」から組み立てる必要があります。相手の課題・現状・期待と結びつけない限り、聞き手は“自分ごと”として受け取りません。
そこで、まず提示すべきは、なぜこの話が相手に必要なのか、つまり、相手にどんなメリットがあるのかを冒頭で明確にすることです。
聞き手が情景を思い浮かべられない
上手なプレゼンは、聞き手が情景を思い浮かべられる構成を持っています。その典型的ともいえる流れは、現状 → 課題 → 解決策 → 効果 → 未来のイメージです。
この流れは TEDプレゼンでも多用されているものです。人は、話を自分事としてイメージできたときに動くのです。
3.非言語コミュニケーションが弱い
プレゼンは“話す内容”よりも“どう話すか”で印象が決まるものです。実際、コミュニケーション研究では、話の理解と印象形成の多くは非言語情報に左右されることがわかっています。
声に抑揚がなく飽きられる
どれだけ正確に説明しても、声が単調だと相手は注意を向け続けられません。そこで、大事な部分は少し強く、理解を促す部分はゆっくり、結論部分は落ち着いた声で。こうして“声にメリハリ”を付けることで、説得力が生み出されます。
視線が合わず表情も硬い
資料ばかり見て話す人は「ただ音読している人」になります。これではコミュニケーションとはいえません。そこで、視線を相手に向け、そして、微笑みを添えて話します。そうすることで、聞き手の心理的な受け入れ態勢が変わります。
人は、“話の内容”よりも“話す人”を先に評価します。プレゼンター自身を評価してもらえないことには、プレゼンの内容は聞いてもらえないのです。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
伝わらないプレゼンには、情報整理、構成、非言語表現の問題があります。今のあなたのプレゼンが「伝わらない」と感じるのなら、この3つをスキルアップさせる必要があるのです。これは、見方を変えれば、”伸びしろ”がある、ということになります。
ですから、すぐにでも、トレーニングでスキルアップをしてください。話し方は変えられるのです。努力の結果、伝わるプレゼンができるようになれば、あなたの仕事の成果も確実に変わっていきます。
あとは実行あるのみですね。ご健闘を期待しています。
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