「説明がうまい人は何を省いているのか?話し方教室が教える“伝わる説明力”の基本」(じっくり教養 話し方教室東京)


「一生懸命説明しているのに、相手が理解してくれない」「話が長いと言われてしまう」——こうした悩みは、非常によく聞かれます。多くの人は“説明力を高めるには、もっと詳しく話すべきだ”と考えがちですが、実はその逆なのです。

説明がうまい人は、伝わらない原因を理解し、「何を話すか」よりも「何を省くか」を徹底的に意識しているものです。説明力とは情報の取捨選択と情報整理の技術です。今回は、説明がうまい人が共通して省いているポイントを解説します。

1.相手に不要な情報を削って伝える

説明がうまくいかない人ほど、背景や経緯を丁寧に話そうとします。しかし、説明がうまい人は、相手にとって不要な前提情報を思い切って省きます。

相手の理解レベルを考える

説明力が高い人は、話し始める前に「相手はどこまで知っているか」を考えています。すでに共有されている知識や常識をあらためて説明することは、相手の集中力を奪う原因になりうるからです。ですから、説明前に相手の立場や知識量を考えることが、伝わる説明の第一歩になります。

結論に関係しない情報は捨てる

説明がうまい人は、「この情報は結論に結びつくか?」という基準で情報を取捨選択します。結論に直接関係しない経緯や補足説明を省くことで、話の軸が明確になり、説明全体が簡潔で分かりやすくなるからです。

2.余計な前置きを省いて伝える

説明が長くなる大きな原因の一つが、無意識の感情表現や自己弁護です。説明がうまい人は、感情と情報を切り分けて話しています。

余計な前置きを省く

「言いにくいのですが」「私なりに考えたのですが」といった前置きは、説明の核心をぼかしてしまいます。説明がうまい人は、こうした言葉を省き、結論から端的に伝えます。その姿勢が、説明の明確さや信頼感につながるのです。

事実べースで話を構築する

説明がうまい人は、「大変だった」「納得できなかった」といった感情を必要以上に入れません。結論・理由・事実を整理して伝えることで、相手は冷静に内容を理解できます。結論、理由を事実ベースで伝えることが重要です。

3.情報の重複を省いて伝える

説明がうまい人には、「同じことを繰り返さない」「細部に入りすぎない」という共通点があります。これは説明力を高める重要な技術です。

同じ内容の繰り返しを省く

不安になると、人は同じ説明を何回も繰り返しがちです。しかし、説明がうまい人は、要点を一度で明確に伝えることを意識しています。重複を省くことで、話が引き締まり、相手の理解も早くなります。

全体像そして細部の順で説明する

説明がうまい人は、最初から細かい数字や手順を並べません。まず全体像を示し、その後に必要な補足を行います。この順序が、相手に「分かりやすい説明だった」という印象を与えるのです。

話し方教室の視点/学院創業者・酒井学院総長の一言

説明がうまい人は、情報を足すことよりも、不要な情報を省くことを意識しています。つまり、余計な前置き、結論に関係しない情報、ムダな重複を削ぎ落とすことで説明力を高めているのです。

皆さんが、説明がうまくなりたいと感じたのなら「何を付け加えるか」ではなく、「何を省くか」を考えてみてください。その視点が、話し方を大きく変えてくれます。”省く”意識こそが、簡潔で伝わるコミュニケーションを生み出すことを忘れないでください。

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