話し方教室 教養講座-対面コミュニケーションで職場の生産性を高めよ!


職場での生産性向上には多くの要素が関与しますが、その中でも対面コミュニケーションは特に重要な位置を占めます。対面コミュニケーションは、情報の伝達はもちろん、チームの結束力や信頼関係の構築にも不可欠なものです。

対面コミュニケーションの重要性

対面コミュニケーションは、言葉のやり取りだけではなく、非言語的要素――例えば、身振り手振り、アイコンタクト、表情など――を含んでいます。

これらの非言語的要素は、メッセージの意図をより明確に伝え、受け手が情報を深く理解することを助けます。

また、対面でのやり取りは、相互の理解を深め、信頼関係を築くための土台を作ります。信頼関係は、チームメンバー間の協力を促し、結果的に職場全体の生産性の向上につながります。

効果的コミュニケーション技術の習得

対面コミュニケーションを最大限に活用するためには、効果的なコミュニケーション技術の習得が欠かせません。

その第一に、アクティブリスニング・スキルがあります。これは、相手の言葉を慎重に聞き、理解しようとする姿勢であり、互いに理解し合うための基本といえます。

そして、第二に、メッセージング・スキルです。クリアで簡潔なメッセージは、誤解を避け、情報の正確な伝達を保証します。

第三は、フィードバック・スキルです。ポジティブなフィードバックを提供することで、チームメンバーのモチベーションを高め、生産性を向上させることができます。

これらのコミュニケーションスキルを習得することで、職場内でのコミュニケーションがスムーズになり、より良い協力関係を築くことが可能になります。

パブリックスピーキング技術の習得

職場での対面コミュニケーションには、パブリックスピーキングのスキルも含まれます。

会議でのスピーチやプレゼンテーションは、情報を共有し、チームを動機づける重要な機会です。効果的なパブリックスピーキングには、聞き手の注意を引きつけ、メッセージを明確に伝える能力が必要です。

自分の話に関心を持ってもらうためには、ストーリーテリングのスキルが有効です。視聴者の感情に訴えかけ、記憶に残るような話をすることで、伝えたいメッセージの影響力を大きく高めることができます。

パブリックスピーキングの技術を磨くことは、職場でのコミュニケーション能力を全般的に向上させることにもつながり、生産性の向上に寄与します。

話し方教室の視点/今日の一言
「コミュニケーションスキル・アップ・トレーニングは、経営層から始めよ」

対面コミュニケーションは、チームの深い理解や信頼構築に欠かせません。そのためには効果的なコミュニケーション技術とパブリックスピーキング技術がキー・ポイントになります。

つまり、アクティブリスニング、クリアなメッセージング、ポジティブフィードバックが協力関係を育み、パブリックスピーキングが情報伝達と動機付けを強化するといえます。

そして、いずれのコミュニケーションスキルも、継続的なトレーニングが必要になります。そのトレーニングは、経営職から始めて、管理職、一般職とおろしていくことが効果的なのは説明するまでもないでしょう。

学院総長 酒井美智雄

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