話し方教室東京 教養講座-スピーチでの原稿の丸暗記はやめたいものだが・・

原稿の丸暗記はパフォーマンスに悪影響

「ジェナードメソッド」では、パブリックスピーキングにおいて原稿を丸暗記して話す行為はパフォーマンスに問題がある。ただし、原稿の丸暗記自体を否定しているわけではないと説明している。

原稿を用意してパブリックスピーキングに臨んだ場合、多くは原稿を丸覚えして一字一句間違えずに話そうとしたり、原稿をそのまま読み上げたりする。その結果、単調で不自然な話し方となり、聞き手の興味・関心は薄れてしまう。

原稿を丸暗記するにしても、自然な話し方で伝えられるまで練習を

しかしながら、例えば、俳優は台本を丸暗記したうえで、演じる役柄の気持ちや感情、考え方を伝え、見る人を感動させる。

つまり、丸暗記の行為自体が悪いわけではない。話し手のパフォーマンスが問題なのである。話し手が丸暗記した原稿を聞き手の心を惹きつけるように伝えられないことが問題であるといえる。

パブリックスピーキングでは、パフォーマンスが成功の鍵を握る。例えば、俳優の場合、台本をもとに決められたセリフを自然に演じる。見る人は、スムーズでリアルなやり取りに聞こえる。一つ一つのセリフを正確に話す必要もあるが、流れとして話すことが重要である。

そこで、パブリックスピーキングにおいて、話し手は、トピックや主題に対する興味・関心、話の方向性を聞き手と共有すると良い。

当然のことながら、原稿を読み上げるだけでは不自然な話し方となり、話し手の自発性、誠実さは伝わらない。したがって、原稿を丸暗記するにしても、自然でリアルな話し方で伝えられるようになるまで練習を繰り返すことが肝心になる。

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