あがり症克服の話し方教室「如何にしてスピーチの恐怖・あがり症を克服するか」(じっくり教養 話し方教室東京)


人前に立つと、声がおかしくなる、頭が真っ白になる、心臓がドキドキする——。こうした「スピーチ恐怖」や「あがり症」に悩む人は少なくありません。

しかし、その恐怖症や、あがり症は練習と意識を変えることによって克服できます。今回は、その実践的な方法を簡単に解説します。

1.スピーチ練習で自信・安心感を高める

あがり症克服の第一歩は、繰り返しのスピーチ練習です。人は「準備が不足していること」に最も不安を感じます。練習量が増えることで、「自分は大丈夫」という安心感が生まれます。

本番を想定して練習する

自宅の鏡の前、または、家族や友人の前で本番を想定して話すことはとても重要です。聴き手を意識することで、緊張への耐性がつくからです。

構成を練り声に出して練習する

原稿を一字一句丸暗記するよりも、構成をしっかり練り上げることの方が大切です。その上で声に出して練習すれば言葉が自然に出てきやすくなります。

2.緊張・恐怖を受け入れる

恐怖を排除しようとするほど意識が集中し、余計にあがってしまいます。ですから、「緊張は悪いことではない」と受け入れることが肝心です。

緊張を受け入れる

緊張は「自分をよく見せたい」という前向きな感情の裏返しです。「少し緊張している=集中できている証拠」と捉え直すことで、プレッシャーがパワーに変わります。

自分なりのリラックス法を決めておく

本番前は、深呼吸・ストレッチ・少し歩くなど体をほぐすことは大事です。また、好きな音楽を聴いたり、温かい飲み物を飲んだりと、“安心できるルーティン”を決めておくと心も安定するものです。

3.本番を想定したスピーチ練習のアイデア

スピーチ恐怖を克服するには、“本番を想定して練習する”ことが大事だと上述しました。ここでは、そのいくつかのアイデアをご紹介します。

スマホで自撮りしながら模擬練習

スマートフォンで自撮りしながら、観客の前で話しているつもりで模擬・本番スピーチを行います。そのあと、自分の話し方や表情を客観的に見直すことで、改善点を具体的に掴めます。

マイクの持ち方や、立ち姿なども意識してください。模擬練習を重ねることで、実際の舞台でも落ち着いて行動できるようになります。

小さな舞台から経験を積んでいく

いきなり大きな会場で話すのではなく、社内会議・勉強会など、身近な場で人前に立つ経験を重ねることは効果的です。経験を通じて「緊張しても大丈夫だった」という成功体験が積み重なれば、恐怖も薄れていきます。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

スピーチの恐怖やあがり症を克服するカギは、「練習」「受け入れ」「実践経験」の3つにあります。しかしながら、左記がわかっただけでは、事態は何も改善されません。

まずは、小さな一歩を確実に踏み出してください。これこそが問題解決の最大のポイントです。大丈夫です!完璧を目指さなくてよいのです。「少しずつ慣れていく」、この姿勢で十分なのです。

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