「大人のたしなみ!好印象を与えるコミュニケーションの基本|話し方教室が解説」(じっくり教養 話し方教室東京)


「大人として、どんな場面でも失礼なく、品よく会話したい」「初対面で信頼される話し方を身につけたい」「社会人として“ちゃんとしている人”と思われたい」。

多くの人が抱えるこの願いを叶える鍵は、単に言葉を操るテクニックではなく、相手への思いやりや非言語表現、聴く姿勢などを含んだ総合的なコミュニケーション力といえます。

今回は、品の良い、好印象を与えるための「大人のたしなみとしのコミュニケーション」を整理します。

1.第一印象は「非言語コミュニケーション」で決まる

第一印象は数秒で決まり、その大部分が表情・姿勢・声のトーンといった言葉以外の要素に左右されます。信頼される大人の話し方を目指すなら、まずはこれら非言語要素を整えることが最重要です。

表情・視線・姿勢を整える

笑顔は「安心感」「信頼」「親しみ」を同時に伝える最も効果的な非言語要素です。背筋を伸ばし、身体を相手に向けるだけでも「話を聞く姿勢がある人」という印象を与えられます。

また、視線が泳ぐと自信がない印象になるため、相手の目を見ることを基本としながらも、過度にならないように適度に視線を外し自然な間をつくることも大切になります。

声のトーン・話すスピードを整える

声が小さすぎると、自信のなさや曖昧さ、責任回避と受け取られる可能性があります。語尾も曖昧にせず、言い切る形で話すことで説得力が高まります。

また、話すスピードは落ち着きや丁寧さと直結します。早口は焦りや圧迫感を与えやすいので、落ち着いたテンポを意識することです。大人の品格は、こうした非言語的な振る舞いに自然と表れます。

2.「聞き方」が信頼関係構築を促進する

好印象なコミュニケーションは、話す力よりも「相手の話をどう受け止めるか」によって決まります。信頼される大人は、自分が語る前に相手の考えや背景を理解しようとする姿勢を持っています。

あいづち・共感・要約で“聴いている”を伝える

「なるほど」「たしかに」「それは大変でしたね」といった共感表現を適切に使うことで、相手は「理解されている」と感じやすくなります。

また、相手の話を要約して返すパラフレーズと言われる手法で、内容が伝わっていることを示すことができます。さらに、話を途中で遮らず最後まで聞く姿勢も信頼構築に不可欠です。

質問で会話を広げ深める

話を広げるためには、相手の思考や経験を深掘りできる質問が有効です。「具体的には?」「そのときどう感じました?」といった拡大質問は、より内容を掘り下げます。

また、選択肢を提示する質問は迷っている相手の助けになります。ただし、自分の意見に誘導する質問にもなりますので多用しすぎないことも大切です。聞く力は、信頼、協力関係、職場のコミュニケーション全般の基盤となるのです。

3.「言葉選びと話し方」で品格が伝わる

大人のコミュニケーションには、相手を尊重する姿勢が求められます。同じ内容でも、言葉選びひとつで印象は大きく変わります。

相手を立てる言葉選び

命令調を依頼調に変えるだけで相手の受け取り方は大きく変化します。「これやって」ではなく「こちらお願いしてもよろしいですか?」と伝えるほうが協力関係を築きやすくなります。

また、反論や補足を述べる際も、否定から入らず「なるほどそういう考え方もありますね、ただ…」と前置きをすることで、相手へのリスペクトが伝わるものです。

“相手視点”で話すこと

話を組み立てる際は「自分が話したいこと」より「相手が聞きたいこと」を軸にすることが大切です。そのためには、まず結論を述べ、その理由を述べる構成が有効です。

また、相手の理解度に合わせて言葉を選ぶことで、誤解なく伝わるコミュニケーションが実現します。明確かつ丁寧に話すことが大人の話し方です。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

大人のコミュニケーションとは、経験や知識を誇示することではなく、相手への誠実さや配慮が自然とにじみ出る会話のことと言えます。

表情・姿勢・声、聴く姿勢、言葉選びといった日々の小さな積み重ねが、信頼関係や成果を大きく変えていくのは間違いありません。好印象を与える大人のたしなみは、日常のひとつひとつの会話から育まれていくのです。

あなたの周りに”あの人は品のいい話し方をするなぁ”、”あんな感じのいい人になりたい”と思える人はいませんか?もし、身近なところにいればラッキーです。なぜなら、その人をモデルとして、その立ち居振る舞いや話し方を真似てみることで、その人に近づいていけるからです。

品の良い大人のコミュニケーションの第一歩、あなたも踏み出してみませんか?

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