「プレゼンで話が散らかる人へ|説得力を高めるスピーチの基本【話し方教室直伝】」(じっくり教養 話し方教室東京)

「話しているうちに論点が逸れてしまう」「プレゼンで説明が長くなり、結局何を伝えたいのか分からなくなる」——多くのビジネスパーソンが抱える悩みです。
プレゼンでは、論点がぼやける=説得力が失われることにつながり、提案が通らない、理解されない、意思決定が進まないといった問題を生みます。
話が散らかる原因は、単に「情報量が多いから」ではなく、話す前に構成を整理できていないことにあります。今回は、プレゼンで説得力を高めるための基本を解説します。
1.聞き手に伝えたいことと求める行動を明確にする
話がまとまらない人は、プレゼンの正しい準備というものを知りません。説得力のあるプレゼンは、目的を明確にすることから始まるのです。
何を伝えるのかを明確に
まず、「何を伝えたいのか」をスライド作成前に、一文で書いてみてください。そうすることで、論点がぶれません。例えば、「新規プロジェクトを導入すべき理由をチームに理解してもらう」「来期の目標達成に向け、営業戦略を変更する必要性を示す」などです。
聞き手に求める行動を明確に
説得力は(聞き手に)「何をしてほしいのか」が明確であるほど高まります。「ご検討をよろしくお願いします」というのは、おすすめできません。
「◯月◯日までに導入の可否をお知らせ願います」このように、聞き手が求められていることを理解できるように伝えてください。
2.話のポイントを絞り分かりやすい構成にする
話す内容を整理するために簡単な方法として、定型フレームを使うことがあります。型を習得することで初心者でも話しやすくなります。
定型フレームを活用する
良く知られたフレームをして、PREP法(Point→Reason→Example→Point)、SDS法(Summary→Details→Summary)などがあります。前者はロジカルに説得する場面に適しています。また、後者は短いプレゼンや会議報告に向いています。
伝えるポイントを絞る
プレゼンは内容を詰め込みすぎると伝わりません。そこで内容をグッと絞ります。そして、「3点伝えます、重要な点は2点あります」と述べてから展開することで分かりやすい話になります。
3.結論から理由の順で話し語尾を言い切る
話が散らかる最大の要因は、背景説明や補足が長くなりすぎることです。説得力を高めるには、主張を先に述べ、そのあと背景や補足をシンプルに説明することが重要です。
結論・主張が先
背景→主張または、理由→結論ではなく、主張→背景、結論→理由の順に話すことです。たとえば、「いろいろ議論した結果、方向性が見えてきて…」ではダメです。「結論から言うと、次期戦略は◯◯に転換します。その理由は…」とする必要があります。
語尾を明確に言い切る
曖昧な表現は説得力を弱めます。たとえば、「〜だと思います」「〜した方がいいかもしれませ」という表現ではなく、「〜です」「〜が必要です」そう言い切ることで、プレゼンの軸が明確になります。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
説得力のあるプレゼンは、事前に意図を明確にし、構成を練り、そして言葉を磨いた人だけが実現できます。
今日から、目的を決め、型を活用し、不要な情報を削り結論から語る、そうしてみてください。あなたのプレゼンの評価が大きくかわるはずです。
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