話し方教室「保守党のキャンペーン・スローガンに隠された、聴衆への説得」

英国総選挙のキャンペーン・スローガン

ディスクライアーでは、英国総選挙のキャンペーン活動で、保守党が掲げたスローガンについて述べている。説得には理論はもとより言語的イメージが必要だという。

「強く、安定したリーダーシップ」を連呼

2017年6月8日に実施の英国総選挙。選挙運動で保守派は「強く、安定したリーダーシップ」というスローガンを展開していた。実際、投票の発表から10日間でこのフレーズが57回繰り返されていた。

この言葉は何を意味するのだろうか。このフレーズは、リーダーシップそのものがどんなものであるかということを分かってもらうためではない、これは確かだ。

イメージさせることで、暗に聴衆を説得

まずは「強く安定している」と繰り返し発言することで、保守党が強く、ほかが弱いという考えを誘発している。「強い」という言葉は、「弱い」という対義語に関連して理解される。

つまり弱いよりは強い方が良いというメッセージを、暗に聴衆へ向け送っていたのだ。

そしてもう一つ意味がある。「強く、安定している」という繰り返しは、背が高く体も丈夫な、代表的な男性リーダーをイメージさせる。

女性が率いている保守党において、フェミニスト活動のイメージに理想的リーダーのイメージを併せ持たせたというわけだ。

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