話し方教室「幼児期の読み聞かせは、言語能力や読解力に長年効果を発揮する!」

幼児期の読み聞かせで身につけたことは、小学校に入学する頃にも影響

米国小児科学会は5月4日、米サンフランシスコで開催される2017年総会において、幼児期の読み聞かせに関する研究結果を発表した。同研究は、ニューヨーク大学のキャロリン・ケイツ博士らによるもの。

ケイツ博士によると、子どもに読み聞かせをすると、それがたとえ幼児期初期に行われたとしても、言語能力や初期の読解力に対して長年にわたって効果を発揮し続けることが示唆されたという。

幼児期に読み聞かせによって身につけたことは、4年後、すなわち小学校に入学する頃でさえも影響を及ぼすことがわかった。

幼児期の読み聞かせの量と質は、後に発達する能力と強い相関

同研究は、都市部の公立病院の新生児室に生まれた赤ちゃんとその母親250組以上を対象に実施。6か月から4歳半(54か月)の期間にわたり、言葉の理解力や初期の読解力を調査した。読み聞かせの量は、家庭における本の冊数や、週に何回一緒に読書をするかで判断。

読み聞かせの質は、読書中に親が子どもとその本について会話を交わすかどうか、本中の絵や登場人物の気持ちについて話したり分類したりするかどうか、また物語が対象年齢に合っているかどうかによって評価した。

その結果、幼児期における読み聞かせの量と質は、後に発達する能力(例えば4歳時における名前を書く能力)と強い相関があることがわかった。同研究は、小児科かかりつけ医が、出産後の育児教室において、読み聞かせを促進することの重要性を強調するものだとしている。

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