話し方教室東京 教養講座|ファシリテーション!会議・ミーティングの議論の最中に的外れな意見が

テーマとは無関係の議論、会議司会はどう捌く?

議論の場においては、テーマに沿って議論を進めるべきですが、中には、テーマとは全く関係のない意見を主張する人がいて、議論があらぬ方向へと進んでしまうことがあります。

もし、議論中に的外れな意見が出てしまった場合は、どのように対応すれば良いのでしょうか。

参加者がテーマに沿った発言をし議論の流れを戻すことも

議論中に的外れな意見が出てしまった場合、司会者が「テーマに沿った発言をお願いします」と、はっきり言えればテーマは元に戻ります。

しかし司会者自身が、論点がずれていることを認識できていなければ、的外れな意見に歯止めをかけることはできないでしょう。そんな場合は、参加者が話の流れを元に戻すことが望ましいのです。

明らかに的外れな意見を言っている人がいる場合、参加者の誰かが「今回の議題に関する提案ですが、○○の方法を取ってみてはいかがでしょうか?」と発言してみるのです。そうすることで、会議を本来のテーマに戻すことができます。議論がテーマから外れていると感じたら、議論の参加者も積極的に話の流れを元に戻すことを心がけたいものです。

議論のテーマについて、改めて確認してみる

また、的外れな発言をしている人がいるものの、テーマに沿った発言がなかなかでてこないなら、テーマについて再確認することは有効です。例えば「今回のテーマなのですが、言い換えれば○○、と言うことでよいでしょうか?」と質問してみましょう。

この場合は、話の流れを元の戻すことが目的なので、「Yes」と答えられる質問内容にしておきます。テーマを再認識できると、それに関して議論が始まることは少なくありません。

以上のように、議論がテーマからずれたら、テーマに沿った発言をすることで話を元に戻すことができます。これは何も議論の場だけではなく、日常の会話で話がずれた場合にも有効な方法です。

話し方教室の要点「議論の生産性を高めるファシリテーション」

1.議論中に的外れな意見が出てしまった場合、司会者が「テーマに沿った発言をお願いします」と、はっきり言うこと。

2.しかし、司会者自身が、論点がずれていることを認識できなければ、的外れな意見に歯止めをかけることはできない。そんな時は、参加者が話の流れを元に戻すことが望ましい。

3.テーマに沿った発言がなかなかでてこない時は、テーマについて再確認することが有効。「今回のテーマですが、言い換えれば○○、と言うことでよいでしょうか?」と質問してみる。

スピーチ、プレゼンの実力は付いても、まだまだ「議論をさばく」のは苦手。そんな幹部は少なくありません。スピーチも、プレゼンも、訓練をしてレベルアップを図ってきたように、「議論をさばく力(議長力)」も訓練するしかないのです。

議論における話し方について理解を深めたい方は、話し方教室の名門校・日本コミュニケーション学院東京の専門講座で学んでいただくのがよいでしょう。

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