話し方教室(東京)「日本語の慣用表現の使い方」

国語に関する世論調査結果

文化庁が2012年度の「国語に関する世論調査」結果を公表。その中の一つだが、「4つの慣用句の用い方で、誤った回答が正しい回答を上回った」 という。

その4つとは、「噴飯もの」、「流れに掉さす」、「役不足」、「気が置けない」の4つだ。

慣用句の正しい用い方

確かに、間違えやすい慣用句かもしれない。ちなみに、このコラムをお読みいただいている方は大丈夫だと思うが、念のため、正・誤を整理しておこう。

噴飯もの
×腹立たしくて仕方ないこと。
○おかしくてたまらないこと。

流れに掉さす
×流れに逆らって、ある事柄の勢いを失わせる行為。
○流れに乗って、ある事柄の勢いを増す行為。

役不足
×本人の力量に対して、役目が重すぎること。
○本人の力量に対して、役目が軽すぎること。

気が置けない
×相手に対して、気配りや遠慮をしなくてはならない。
○相手に対して、気配りや遠慮をしなくてよい。

言葉に対する「感度」を上げること

言葉は生き物で、誤用であっても、それが大勢になると市民権を得ることがある。だから、上記の誤用(×)を、多くの人々が、長い間続けると、それが正しいものとなることだってあるのだ。

しかし、それまでは問題も起きてしまう。それは、「正しい意味を知っている人」に対して、無邪気に誤用をしてしまうケースだ。

それが単なるコミュニケーションの齟齬で終わればご愛嬌だが、ビジネスの大事なお客さんの信頼を失くしたとなれば、笑っては済ませないだろう。

対策としては、各人各人が、「言葉に対する感度を上げていく」しかないのではないか。私はそう思っている。

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