話し方教室(東京)「朝礼スピーチの話材/『やる気』について」

「やる気」を定義する

「やる気あるの?」、「私は、もうやる気をなくした」、「やる気がふつふつと沸いてきた」などなど、「やる気」という言葉は、日常的によく語られている。

今回は、その「やる気」について考えてみよう。

まず、「やる気がある状態」とは、「目標を持って、自分を動機付けて、行動を継続している状態」のことと定義したい。

目標を持つ

できれば、真に自分がやりたいことを仕事にし、その中で目標を立てるのが望ましい。でも実際のところ、誰もが自分のやりたいことを仕事にしているわけではない。

そこで後者の場合特に大事になることは、今の仕事の中に、自分の真にやりたいこととの関係性や関連性をみつけられるかである。

例えば、本当は弁護士になりたいのだけど、いまは故会って営業マンとする。

こんな時、営業活動の中に、弁護士になった時に役立つことを見つけ出して目標とすることが肝心になる。例をあげれば、日々の営業活動の中で、「ロジカルに考え、ロジカルにプレゼンや発言を行う」ことに取り組む事を目標に設定するのだ。

そうすることで、単に「営業成績を上げる」ことを目標にするより、営業に対する力の入れ方が違ってくるだろう。

自分を動機づける

動機には、外発的動機づけと内発的動機づけとがある。

前者は、がんばれば他人から評価されることが動機付けとなることだ。たとえば、お金を多くもらえる、出世できる、称賛される、といったものだ。

そして後者は、がんばれば自分が成長できる、自分が心地よいというもので、他人からの評価は関係がない。

動機付けは、内発的動機付けをベースに、外発的動機付けが加わることが大事だと思う。外発的動機付けだけでは、人間は大切な自分の「自己実現欲求」を満たせないものだからだ。

行動を継続する

目標は立てた、動機付けもしている。でも、行動が続けられないことも多々ある。いわゆる、やる気を無くした状態だ。

全くやる気が起きない場合、無理にやろうとすると、心身が悲鳴を上げる。そんな時は思いきって休むことが重要になる。休んで頭をクールダウンする。

休んでいる時、目標は真にやりたいことなのか、または、やれることなのか。この目標で、自分の愛する家族は満足しているのだろうか。外発的動機づけに偏っていないだろうか。色々と自省をしてみる。

ゆめゆめ「休んではいけない」とは、思わないこと。

もし、仮に1年休んでも、1年長生きすればいい!このくらいの鷹揚さを持ちたい。そうすれば、そう遠くないうちに、またやる気もわいてくるものだから。

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