話し方教室「話材/労働力不足の切札は、女性活用と・・」

「佐川女子」の登場

以前このコラムで、「佐川男子」を取り上げたことがある。ご存じ佐川急便のセールスドライバー男子のこと。最近では男子だけでなく、佐川女子も評判になっている。

私は女子ドライバーのメリットなど考えもしなかったのだが、ちゃんとしたメリットがあるようだ。そのメリットとは、丁寧、気配りだけではない。

女性のお客さんだと「夜間に安心して荷物を受け取れる」、「化粧をしてなくても荷物を受け取れる」などのいい点が実際にあるそうだ。確かに言われてみればその通り。

考えてみれば、日本は少子高齢化社会に突入で、長期的にみれば、生産人口(働く人、労働力)が絶対に足りなくなる。これは明白なのだ。

女性の活用は、その生産人口不足を補う手段として避けては通れないのが実情。佐川女子の出現も、それと関係しているのだろう。

労働力不足が顕在化してきた昨今

ところで、もう、今から25年も前になるが、私は、宅急便のクロネコ・ヤマトの社長(当時)の講演を聞きに行ったことがある。その社長は私の母校の出身者で、母校の同窓会組織が主催する講演会だった。

講演のあと、私はヤマトの社長に質問してみた。

「日本は長期的に見れば、将来生産人口が激減しますが、ヤマトさんでは、今後セールスドライバーとして外国人労働者の雇用を考えていますか?」と。

社長は、「いやぁ、いい質問ですねぇ~。実は、非常に重要な問題で、どうしようかと困っているんですよ。頭の痛い問題です!まだねぇ、結論が出せていません」と、同窓のよしみで正直に答えてくれたのだった。

あれからもう、四半世紀たつのだが、労働力不足もゆるやかに顕在化してきている。

女性活用の次は、外国人雇用になる

私は、現在、ヤマトさんが女性ドライバーを本格的に活用しているかどうかは知らない。でも、佐川さんでは上記のように女性活用を加速させているのだ。

日本人女性を活用しても、長期的にみれば、やはり労働力は不足していく。そうすると、女性活用の次は、どうしても、あらゆる業種で外国人雇用に真剣に取り組まざるを得ない。

25年経って、ますますその必要性は強まってきた。それが私達日本のおかれている状況なのだ。

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