話し方教室「話材/博多の小さな国際企業」

戦国焼き鳥・家康は、オヤジのオアシス

3月末に、博多に戻り、実家の近くで花見をしてきた。

花見といっても、桜の花の下にシートを敷いて一杯やるわけではない。私の花見は、桜を近くで愛でながら、ゆっくりと散歩をするのだ。天気もよく、暖かい花見だった。

私が博多に帰ると、必ず立ち寄るお店がある。

戦国焼き鳥・家康という焼き鳥屋さんだ。たぶん博多や天神で仕事をしているオジサンなら、知らない人はいないだろう。

このお店は創業してから、もう半世紀にもなる。焼き鳥の部位に、それぞれ戦国時代の武将などの名前がつけてある。家康=きも、秀吉=はつ、千姫=砂ずり(東京では、砂肝)などなど。

わたしが勝手に想像するに、店の創業者が、戦国時代の武将好きだったのだと思う。

4カ国語もの焼き鳥メニューを用意している国際企業

さて、その焼き鳥屋さん。博多、天神を中心に10店舗程度のお店を構える。いわゆる中小企業なのだが、なかなかどうして、立派な国際企業でもある。

このお店には、外国人のお客さんがよく来る。また、スタッフも、日本人は店長ぐらいで、あとはアジアの留学生でお店を回している。

私が感心したのは、小さい会社なのだが、外国語のメニューをキチンと用意していることだ。外国語メニューといっても英語だけではない。中国語、韓国語もある。日本語をあわせると4カ国語だ。

客に合わせて、モノ・サービスを提供するのが商売

その博多の店長さん曰く:「外国人のお客さんが、結構おおいんですよねえ~!」

なぜだろうか?みたいな口ぶりだったので、私は店長に、たぶん、次のようなことだろう、と言ってみた。

私:「家康に行けば、各国の言葉で書かれたメニューがキチンと用意してあって、うまいし、安いし、安心だ!てな感じで、色んな国のサイト上に、その国の言語で紹介してくれてるんだと思うよ」と。

店長「あ~ぁ!」

国際企業とは、外に出て行く企業だけではない。外から来る人をもてなす企業もまた、立派な国際企業なのだ。どちらにしろ、お客さんに受け入れてもらわないことには、商売にならない点で一致している。

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