話し方教室「ロジカル・コミュニケーションの『MECE』とは何か?」


ロジカル・シンキングや、ロジカル・コミュニケーションの講座で、まず初めに教わるのがMECE(ミーシー)でしょう。

会社で、上司から「MECEで分析しなさい」と言われたけれど、わからない・・。いまさら、MECEを聞けないし・・。

今日は、そんな方のために「MECE」をご説明します。

MECE(ミーシー)はコミュニケーションのベース

MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略です。ロジカルシンキングの基本的な考え方で、物事を相互に、重複せず、全体として、漏れなく捉える思考法のことです。

一般に、「モレなく、ダブリなく」と、よく表現されて用いられています。

人間は普段、考えが整理されていないので、思いつくまま問題点を書き出したりすると、漏れや重なりが多くなります。

プレゼンテーションをする時にミーシーを使えば、全体を捉え、漏れも重複もなく、細分化でき、整理された話し方ができます。

プレゼンの質疑の時でも、MECEなら、事前にあらゆる場面を考えて準備をしていますので、ひとつの案がダメでも、すぐに代案が浮かんできます。

MECEを使えばビジネス・コミュニケーションがスムーズになるのです。
もちろん、あがり症の人にも役立ちます。

MECEの切り口:1.フレームワーク

一つの事案に、ミーシーの切り口は複数あります。

例えば「旅行」を考えるなら、国内・海外、短期・長期、グルメ・買い物・温泉・観光・その他などで、分けることができます。

目的や主題に適した切り口を選ぶことが大切です。切り口が適切だと、納得できる分析ができます。

企業の経営戦略で良く使われるフレームワークがありますが、これらもMECEなのです。例えば、

・市場、競合、自社の3C
・顧客価値、顧客コスト、利便性、コミュニケーションの4C

・製品、価格、流通、プロモーションの4P
・企画、設計、製造、運用、廃棄の製品ライフサイクル
などです。

MECEの切り口:2.ボトムアップアプローチ

切り口を、厳密に上手く設定できないときもあります。そんなときは、8割がた網羅されていれば良しとします。なぜなら、普段仕事上で求められているのはその程度だからです。

傾向や問題点を分析して、進むべき方向を考えるために、大体の数と動向が分かれば良いのです。

全体が良く把握できない時には、ボトムアップ・アプローチを使います。思いつく限りの情報を書き出し、それをグループ化し全体を捉えます。

その全体像があっているかは、専門的見地から確認し、切り口を検討してまとめます。

ミーシーは、「モレなく、ダブリなく」の思考法ですが、「全体像がどうなっているのか、全体像を確定する作業」と言い換えることもできるのです。

©話し方教室の名門日本コミュニケーション学院東京/ビジネス開発委員会/プレゼンテーション/学院総長監修