会話・雑談の話し方教室(東京)|他人と仲良くなる人付き合いのコツ!

シンプルな人付き合いのコツ

もう5月も中旬。新入社員や新入学生の皆さんは、この1ヵ月半の間に、色んな出会いがあったことでしょう。

でも、中には、「あがり症で人と話すと緊張してしまって」、「知り合いにはなっても、なかなか仲良くなるところまでいかない」など、「人と仲良くなりたい」と思っても、どうコミュニケーションをとっていけばいいのか悩んでいる人もいることでしょう。

そんな人のために、明日からできるシンプルな人付き合いの方法をお教えしましょう。それは「相手の名前を呼ぶ」ということです。

最も大切な響きを持つ「名前」を呼んで会話する

にぎやかな会社の飲み会、騒々しい雑踏の中。そんな中でも興味のある会話や自分の名前は自然に聞き取ることができますよね。

これを心理学では「カクテルパーティー効果」と呼びます。人は自分に快い言葉が脳に伝達されやすい、ということですが、自分の名前には特に鋭く反応しているそうです。

「名前は当人にとって最も快い、最も大切な響きを持つ言葉である」というデール・カーネギーの言葉にもあるように、それぞれの名前がその人にとっての魔法の言葉になるのです。

名前を呼ばれたときの感じ方とは?

よく行くお店の店員さんや知り合った人から、「○○様」、「○○さん」と声をかけられて、うれしく感じたことはありませんか?これは名前を呼ばれることで、個人としてきちんと認められていると感じるからです。そして、呼んでくれた人に親しみや好意が増します。

ご参考に、以下の文章の「○○さん」のことろに自分の名前を入れて、声に出してみてください。

1.「このチョコレート、美味しいですよね。一緒に食べませんか?」
2.「このチョコレート、美味しいですよね。○○さんも一緒に食べませんか?」

「○○さん」という特定の名前が入ったことで、まさに「自分」に向かって話しかけられている、と感じませんでしたか?

このように名前を呼ぶ話し方をすることで、その言葉を発した側にとっても、「今自分は、この人を相手に話をしている」という認識が強まることになります。つまりは、呼ばれた相手と呼んだ自分、双方の中に親しみを湧かせ、好印象を持たせることになるのです。

ただ、何度も繰り返すなど「くどすぎる」ケースでは警戒心を持たれてしまいますので、「名前を呼ばなければ!」と肩ひじをはらず、自然に会話の中に取り込むことが大事です。

日本語の会話では、相手の名前を呼びかける頻度は多くはありません。これは、「誰が」、「誰は」という主語すら省いても話が大体通じてしまう言語の特質のせいでしょう。

でも、名前を呼ぶことで相手への好感や「他の誰かではなくて、あなたが必要」という気持ちを伝えられるのですから、これをやらない理由はありません。ぜひ、このシンプルな魔法をかけた会話でよい人間関係を始めることに取組んでください!

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