「なぜ企画は通らないのか?話し方教室が解説する“企画が通るプレゼン力”の基本」(じっくり教養 話し方教室東京)

「内容には自信があるのに、企画がなぜか通らない」「しっかり説明したはずなのに、評価されない」——ビジネスの現場では、このような悩みが後を絶ちません。
実は、企画が通らない原因はアイデアの質そのものよりも、プレゼンの伝え方にあるケースが大半なのです。企画が通るかどうかは、論理・相手視点・話し方という3つの要素が噛み合っていることが重要です。
今回は、なぜ企画が通らないのかという原因を明らかにしながら、企画が通るプレゼン力の基本を解説します。
1.企画が通らない原因は「論理構成」にある
多くのプレゼンが通らない理由は、話の順番が整理されていないことにあります。先ず、何といっても、最初に改善すべき点は論理構成です。
結論が見えないプレゼンはアウト
企画の説明を背景や経緯から始めてしまうと、聞き手は「結局、何の提案なのか」が分からないまま話を聞くことになります。
そこでプレゼンでは、冒頭で結論を示し、その後に理由や背景を補足します。この構成により、聞き手は安心して話を理解でき、納得感が生まれます。
根拠が脆弱なプレゼンは評価されない
「良さそう」「うまくいくと思う」といった表現だけでは、企画は通りません。数字、事実、他案との比較など、客観的な根拠を示すことで初めて説得力が生まれます。主張・根拠・具体例をセットで伝えることが基本です。
2.企画が通らない原因は「聞き手視点」欠如にある
プレゼンが通らない人ほど、「自分が伝えたいこと」を中心に話してしまいます。しかし、企画を判断するのは聞き手です。この当たり前のことができていない人の企画は通りません。
決裁者の関心を理解していない
上司や経営層が重視するのは、実行可能性、リスク、費用対効果です。これらに触れずに企画の魅力だけを語っても、判断材料としては不十分です。相手が何を不安に思うか、リスクを想定した構成は欠かせません。
質問・反論への準備が足りていない
「コストは高くないか」「現場は回るのか」といった反論を想定していないプレゼンは、聞き手に不安を残します。反論を先回りして説明できるかどうかが、企画の通過率を大きく左右します。
3.企画が通らない原因は「話し方」にある
論理や内容が整っていても、話し方次第で評価は変わります。信頼感を与える話し方ができているか、それが肝心です。
落ち着きのない話し方に説得力はない
早口で一方的に話すプレゼンは、聞き手に不安や不快感を与えてしまいます。適度な間、安定した声量、視線の配り方が、企画への信頼感を高めることに直結します。
準備不足は自信のない話し方として伝わる
自信のある話し方は、才能ではなく準備の量から生まれるものです。企画内容を自分の言葉で説明できる状態まで落とし込むことで、質疑応答にも余裕が生まれます。企画が通る人ほど、話し方に迷いがありません。
話し方教室の視点/学院創業者・酒井学院総長の一言
なぜ企画は通らないのか?
その答えは、プレゼンの中に必ず存在しています。例えば、分かりずらい構成、自己中心の話、信頼するに足りない話し方です。これらの問題は、もちろん、改善することが可能です。
上述したポイントを、しっかり意識してプレゼンテーションに取組んでください。そうすることで、あなたの企画の伝わり方は、確実に変わっていきます。”できるビジネスパーソンの仲間入り”も、そう遠い先のことではないでしょう。
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