話し方教室東京 教養講座-話し手は話の「間」を取り、聞き手の理解を助け印象づけよ!

話の「間」の重要性

アントレプレナーでは、コミュニケーションにおいて、話の間を意識して入れるように助言している。

話の間には意味があり、話し手は、無言の時間を通じて聞き手に何かを伝えている。なかでも、パブリックスピーキングでは、意識して間を入れるだけでメッセージの重要性は増す。また、聞き手の理解を深め、強い印象を与える効果もあるという。

話の「間」は聞き手の理解を助ける

話の間とは単なる無言・沈黙の時間ではなく、コミュニケーション内容に対する聞き手の理解を促す時間である。そのため、日常会話からパブリックスピーキングに至るまで、コミュニケーションでは、話の間が非常に重要になる。

例えば、オウムのように単に言葉を繰り返したり、機械のように止まらずに話し続けたりした場合、話の内容は伝わりにくい。聞き手は会話や情報量に圧倒され、なかなか話し手が伝えたいメッセージを理解できない。

そこで、コミュニケーションにおいて、話の間が必要になる。話の間は、聞き手の脳にとって、話し手から与えられた情報を解釈・理解、整理する時間となる。

特に、パブリックスピーキングでは、意識して間を入れると、話し手のコンセプト、アイデアに対する聞き手の理解を深められ、強い印象を与えられる。

「間」を取るタイミングとその長さを決めて練習する

話の間は、意味がある。重要事項・強調事項など話し手が伝えたいメッセージを話す前に少しの間をとると、聞き手の興味・関心をこれから伝える内容に向けることができる。

しかしながら、会話中の沈黙が苦手な人は少なくない。パブリックスピーキングにおいては、数秒であっても無言になる時間には不安や恐怖に感じるだろう。

そこで、人前で話すことに対する苦手意識、不安や恐怖が大きい場合には、話の構成や展開を考える段階で間をとるタイミングを決めると良い。

そして、実際、そのタイミングで間を入れてパブリックスピーキングの練習を繰り返す。最初は数秒程度から始め、徐々に5、10、15、20秒と間をとる時間を長くしてみるとタイミング、長さに慣れてくる。

また、話の間の代わりには、修辞疑問(レトリカルクエスチョン:答えを求めていない質問)も効果的である。例えば、声のトーンやニュアンスを変え、ゆっくりと質問を投げ掛けることで、改めて聞き手の注意を引き付けることができる。

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