「仕事も人間関係も好転する!20代で習得すべき話し方の基本」(じっくり教養 話し方教室東京)


社会人としてのスタートを切る20代は、キャリアの土台を築く大切な時期です。この時期に身につけた「話し方」は、その後の仕事の成果や人間関係の質に大きく影響します。

話し方は、単に言葉を口にするスキルではなく、相手との信頼関係を築き、あなたの印象や評価を左右する重要な武器になるものです。今回は、20代で習得しておくべき話し方の技術を具体的にご紹介します。

1. 「声」と「表情」で第一印象を高める

第一印象は数秒で決まり、その後の関係性に大きな影響を与えます。若手社会人のうちに「声」と「表情」を意識して話す習慣を持つことは、信頼される人になるための第一歩です。

明るく通る声で話す

声はその人の存在感や自信を示す要素です。小さくこもった声や曖昧な発音は、不安や頼りなさを感じさせます。

しっかり息を吸って吐く。口を大きく開けて発音することで、響きのある声になります。特に電話応対や初対面の場では、少し高めのトーンで明るさを演出すると好印象を与えることができます。

笑顔とアイコンタクト

表情が硬いと、どんなに内容が優れていても相手は警戒してしまいます。話す前に軽く微笑み、会話中は相手の目を見ながらうなずくことで、安心感や信頼感が生まれます。

ビジネスでは、目線を外しすぎると自信がない印象になり、逆に凝視しすぎると圧迫感を与えますので、3〜5秒ごとに視線を少しずらす感じなら自然になります。

2. 「構成」と「言葉選び」で分かりやすく伝える

相手にとって理解しやすい形で情報を伝えることは、仕事でも人間関係でも必須のスキルです。分かりやすい構成と適切な言葉選びを20代から身につければ、会議やプレゼンでも一目置かれる存在になれます。

 「結論→理由」で伝える

話が長くまとまりがないと、聞き手は途中で集中力を失います。「まず結論を伝え、その理由をシンプルに述べる」という順序が肝心です。これなら、短時間でも説得力をもたせることができます。

例えば、上司への報告なら「結論:なんとか予定通り納品できました → 理由:発注から納品までのスケジュールを前倒しして管理しましたので」という具合です。

分かりやすい言葉を選ぶ

業界用語や専門的な略語は、相手の理解度によっては逆効果です。相手が知らない可能性がある言葉は、噛み砕いて説明する必要があります。

例えば「ROI」ではなく「投資に対する成果」と言い換えるなど、聞き手の立場に立った言葉選びが信頼を高めます。これは取引先との商談だけでなく、社内コミュニケーションでも有効です。

3.「聞き方」と「反応」で信頼関係を深める

話し方の基本は、一方的に話すことではなく、相手との双方向のやり取りを通して関係を深めることです。「聞く力」と「反応力」を20代で磨くことは、職場でもプライベートでも信頼される人になる近道です。

相手の話を遮らず要点を復唱する

相手の話を途中でさえぎると、信頼を損なう原因になります。最後まで聞き、要点を簡単に復唱することで、相手は「理解されている」という安心感を得られます。

例えば「新しい企画を来月からスタートする、という理解でよろしいですか」と確認するだけで、会話の精度が上がります。

共感と質問で会話を広げる

相手の感情に寄り添う共感の言葉を挟むと、会話が温かくなります。「それは大変でしたね」「面白いですね」などの短いフレーズでも効果的です。

さらに「具体的にはどのような経緯だったんですか?」と質問を加えるなら、相手はより多く話してくれます。このやり取りが信頼関係を深めるきっかけになります。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

20代は、話し方の土台を固める絶好の時期です。声や表情、構成・言葉選び、聞き方といった要素を意識的に磨くことで、あなたの評価や人間関係は確実に向上します。

早くから話し方の技術を磨くなら、30代以降のキャリアや人間関係において、大きな差となって表れることは間違いありません。ぜひ、積極的にチャレンジされることをお勧めします。

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