「聞き返されない説明のコツ|話し方教室が解説する”伝わる説明力”の基本」(じっくり教養 話し方教室東京)


「説明したはずなのに、もう一度聞き返される」「何度説明しても相手に伝わらない」「話が長いと言われる」——そんな経験はありませんか。

実は、聞き返される原因は「説明が足りない」ことではありません。それよりも、情報が整理されていないことや相手目線が欠けていることが大きな原因です。

ビジネスでは、説明力は仕事の成果を左右する重要なコミュニケーション能力です。会議、プレゼンテーション、商談、部下指導、顧客対応など、あらゆる場面で「わかりやすく伝える力」が求められます。

そこで今回は、「聞き返されない説明のコツ」をご紹介したいと思います。

1.「結論から話す」「短文で話す」ことで伝わる

聞き返される説明の多くは、結論が最後にあります。相手は話を聞きながら、「結局何が言いたいの?」と考え続けています。そこで重要なのが、結論先出しです。最初に結論を伝えるだけで、聞き手は話の全体像を理解しやすくなります。

結論ファースト

説明が長くなる人は、前置きが長いものです。例えば、「昨日資料を確認していたところ……」といったように。そうではなく、「結論から申し上げると、納期を一週間延長したいと考えています。」最初に要点を伝えるだけで理解度は大きく変わります。

一文を短くする

一文が長いと、途中で情報が整理できなくなります。例えば、「先日の会議で話した件ですが、お客様から追加要望があり、それを反映すると工数が増えるので……」よりも、「追加要望がありました。そのため工数が増えます。納期を変更したいと考えています。」

短い文章は理解しやすく、聞き返されにくくなります。

2.「相手目線」で話すことで伝わる

説明上手な人は、自分が話したいことではなく、相手が知りたいことから話します。説明は「話す側」ではなく、「聞く側」が主役です。

聞き手に合わせて説明する

専門用語が多い説明は理解されません。新人には新人向けに。管理職には経営視点で。顧客には専門用語を避ける。相手に合わせて言葉を選ぶことが重要です。

「この言葉は相手に伝わるか?」を常に考えながら説明することです。

「なぜ」を説明する

人は、「何をするか」より、「なぜそれをするのか」を理解することで納得します。例えば、「この資料を作ってください。」ではなく、「役員会議で使用する資料なので、この内容が必要です。」目的を伝えることで、理解も行動も変わります。

「目的→方法」の順番で話すことでよりよく理解できます。

3.「情報を整理」して話すことで伝わる

説明がわかりやすい人は、情報を整理しています。情報量ではなく、その構成が重要です。

話に番号を振って話す

話に”数字”があると理解しやすくなるものです。例えば、「ポイントは3つあります。」「理由は2つあります。」「改善方法は次の3点です。」と伝えるだけで、聞き手は話のゴールをイメージできます。

話し手も、聞き手も迷子になりません。

具体的に話す

抽象的な説明だけでは理解されません。例えば、「コミュニケーションが重要です。」と言っただけでは伝わりません。具体的に、「毎朝3分だけ雑談をすること。」「会議では全員に一度は発言してもらうこと。」など、具体化することで理解度が大きく向上します。

“具体的に話す”ことは、分かりやすい話の基本中のキホンです。

話し方教室・専門家の視点/酒井学院長の一言

聞き返されない説明には、特別な才能は必要ありません。重要なのは、結論から話す。相手目線で話す。情報を整理して具体的に話す。この3つの基本原則です。

説明力は、ビジネスにおける信頼・評価・成果に直結する重要なスキルです。会議やプレゼンテーション、営業、部下指導など、あらゆる場面で役立ちます。

今日から結論を先に伝え、一文を短くし、相手の立場で話すことを意識してみませんか? その小さな改善の積み重ねが、仕事の成果や人間関係の質を大きく高めてくれるはずですから。

日本コミュニケーション学院 創設者・学院総長 酒井美智雄

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