話し方教室 教養講座-EQスキルを高めるトレーニング!


EQ(Emotional Quotient:感情指数,心の知能指数ともいわれる)は、自己や他者の感情を理解し、それを適切に管理・調整する能力を指します。

高いEQを持つ人は、ストレスに強く、人間関係がうまくいき、リーダーシップやチームワークにおいても優れた成果を発揮することが多いものです。

自己認識力を強化する

自己認識は、EQの基礎をなすものであり、自分の感情を正確に理解し、それがどのように行動や思考に影響を与えるかを把握することを意味します。

このスキルを高めるためのトレーニングには、いくつかの方法があります。例えば、毎日の経験や感じた感情を日記につけることで、自分自身の感情パターンを理解するのに役立ちます。

また、一日の終わりに、その日に感じた感情やその原因、自分の反応を振り返ります。英語では、セルフリフレクションといいますが、これは自己理解を深め、自分の感情に対する意識を高めるのに役立ちます。

共感力を育成する

他者への共感力は、他人の感情を感じ取り、理解する能力です。他者と深いレベルでつながり、信頼関係を築く上で不可欠なスキルといえます。

共感力を育成するためのトレーニング方法は、何といっても、アクティブリスニングです。これは、話している人に完全に焦点を合わせ、言葉だけでなく非言語的なサインにも注意を払います。相手の話を遮らず、理解を示す言葉や仕草で応答します。

また、自分とは異なる背景を持つ人々との対話を通じて、多様な視点に触れることも重要です。これは、他人の立場や視点を理解しようとする練習になります。

感情コントロール力を高める

感情コントロールとは、不快な感情やストレスを効果的に管理し、ポジティブな感情を増すことです。

感情の高ぶりを鎮め、冷静さを保つには、例えば、瞑想、深呼吸、運動など、ストレスを軽減するための具体的な方法を学び、実践することが大事です。

また、自分のネガティブな思考パターンに気づき、それをポジティブなものに置き換えるトレーニングも効果的です。ポジティブ思考は、感情のバランスをとるのに役立ちます。

話し方教室の視点/今日の一言
「EQを高めれば、自分自身と周囲との幸福感も高まる」

EQスキルを高めることは、日常生活での対人関係や自分自身の向上に大きな影響を与えるばかりか、仕事でのリーダーシップ発揮やチームビルディングにおいても非常に価値あるものになります。

そのためには、トレーニングを重ねることが重要です。そのポイントは、自己認識力、共感力、そして感情コントロール力です。

上記の3つの柱を強化していくことで、より豊かで満たされた人間関係を築くことが可能になります。EQを高めることは、自分自身の幸福感を高めるだけでなく、周囲の人々との関係を豊かにし、より良い社会を作るための鍵と言っても差し支えありません。

学院総長 酒井美智雄

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