話し方教室 教養講座-社内コミュニケーションを改善する秘訣!


組織内の円滑なコミュニケーションは、効率的な業務遂行や健全な組織文化の構築に不可欠です。

しかしながら、多くの企業や組織で、コミュニケーションの課題が生じ、業務の遅延や間違い、人間関係の悪化などの問題が引き起こされていることもまた事実です。今回は、社内コミュニケーション改善について述べてみましょう。

コミュニケーションに透明性と開放性を

社内のコミュニケーションを改善する最初のステップは、透明性とオープンネス(開放性)を奨励することです。
つまり、従業員が情報にアクセスでき、意見や考えを自由に表明できる環境が整っていることが重要です。

透明性が欠如している場合、従業員は情報の不足や隠蔽を感じ、不信感や不満を抱く可能性があります。これにより、情報が適切に伝達されず、誤解や混乱が生じることがあります。

そこで、透明性を高めるためには、経営陣や管理職が情報を共有し、意思決定プロセスを透明化することが重要になります。

また、定期的な会議や座談会など通じて従業員とのコミュニケーションを深めることも有効です。オープンなコミュニケーションの文化を築くことで、従業員はより参加しやすくなり、チームワークや生産性が向上します。

従業員のコミュニケーションスキル開発

社内コミュニケーションを改善するためには、効果的なコミュニケーションスキルの養成が不可欠です。

従業員が自分の考えや意見を明確に表現し、他者と円滑にコミュニケーションを取る能力は、組織全体のパフォーマンスに直接影響します。

コミュニケーションスキルの開発には、企業がトレーニングやワークショップで、適切なコミュニケーション技術を身につける機会を提供することが重要です。

また、コミュニケーションスキルを向上させるための日常的なフィードバックも効果的です。例えば、傾聴スキル、質問スキル、フィードバックの受け入れ方など、日常業務の中で、上司が部下にフィードバックすることも効果があります。

コミュニケーションツールの活用

現代の組織では、テクノロジーがコミュニケーションを支援する重要なツールとなっているのはご承知の通りです。

テレワークやリモートワークの増加に伴い、オンラインのコラボレーションツールやチャットプラットフォームなどのテクノロジーを活用することで、距離や時間の制約を超えたコミュニケーションが可能となります。

組織は、適切なテクノロジーを導入し、従業員が円滑に情報を共有し、協力して作業するための環境を整えることが重要と言えるでしょう。

話し方教室の視点/今日の一言
「社内コミュニケーション改善、トップはコミュニケーションに投資すべし」

社内コミュニケーションの改善には、透明性とオープンネスの促進、効果的なコミュニケーションスキル開発、テクノロジーの活用が不可欠です。

しかしながら、これらをを各部署の責任で実施するには、荷が重すぎます。

では、どうするか。これはもう、企業トップが意思決定するしかありません。トップが決断し、上記の3つを強力に推し進める以外に方法はないのです。

そうです。トップが、コミュニケーショに投資する決定をすること。それがすべてのスタートですし、また、成功のカギでもあるのです。

学院総長 酒井美智雄

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