話し方教室東京 教養講座|オンライン・プレゼンテーションを工夫せよ!

Zoomプレゼンテーションの問題点とは?

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、ビジネスにおいて、クラウド型ビデオ会議サービス「Zoom」は幅広く導入されるようになった。

しかしながら、Zoom会議・プレゼンテーションに対して、苦手意識をもつビジネスパーソンは少なくない。フォーブズによると、聞き手として参加したZoomプレゼンテーション/ウェビナー(ウェブとセミナーを組み合わせた造語)の感想を聞く質問に対して、回答者は、無味乾燥、退屈、苦痛、時間の無駄などと答えたという。

オンラインでは対面のプレゼンテーションに比べて「感情的親密さ」が弱まる

オンライン上ではスクリーン越しのコミュニケーションとなり、個々が異なる空間に存在する。それゆえ、対面コミュニケーションと比べ、相手との感情的繋がりは弱まる。また、個々の空間にいる聞き手は、誘惑が多い環境下にて話し手の話を聞くため、注意、興味・関心は離れやすい。

したがって、オンラインコミュニケーションでは、第一印象が非常に重要である。フォーブズによると、Zoomプレゼンテーションでは、対面のプレゼンテーション以上に他との差別化を図る必要があるという。

プレゼンテーションにおいて、第一印象は数秒にて決まるといわれる。つまり、聞き手の興味・関心を引き付け、記憶に残るZoomプレゼンテーションにするには、プレゼンテーション冒頭の数秒間が決め手となる。

話し手は、プレゼンテーション冒頭、最初の数秒間にて、例えば、あっと驚く話など聞き手の心を完全に掴むようなストーリーを展開することにより、その後、聞き手が身を乗り出して聞き、メモを取りながら聞くプレゼンテーションへとつながる。

オンラインのプレゼンでは、スライドの情報量に注意すること

英語のウェビナーでは、スライド1枚あたり15単語程度、フォントサイズ32ポイントが適切であるという。

情報量の多いスライドは文字数が多くなり、特にスクリーン越しでは見にくい。情報が詰め込まれ過ぎて、聞き手が一度に得る情報量が増え、逆に理解できなくなる。一方、情報量が少ないスライドでは、内容は伝わりにくく、聞き手の理解は進まない。

聞き手の理解を深めるには、スライド1枚の情報量を適切な量に留め、情報量が多い場合は、スライドに加えて補足リソースを用いることが効果的である。

動的な変化で、聞き手の視覚を刺激するプレゼンテーションを

聞き手の注意、興味・関心を引き付け続けるには、動的な変化を取り入れる必要がある。話し手は、内容・情報・データなどが切り替わるタイミングで立ち位置を変える、身振り手振りをつけるなど体の動きをつけることで、単調化を防げる。

また、数分ごとに(2分から4分)、スライドのフォーマット、デザインを変えることにより、聞き手を視覚的に刺激し、注意を引き付け続けられる。

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