「ビジネスで成果が変わる！簡潔なエレベーターピッチで伝える話し方の基本」（じっくり教養 話し方教室東京）

ビジネスの現場では、自分やサービスの価値を短時間で正確に伝える力が成功を左右します。特に、初対面の相手や商談の序盤、ネットワーキングの場面では、限られた時間で印象を残せるかが勝負です。

そのために効果的なのが、**「エレベーターピッチ」**と呼ばれる短時間で自分を売り込むスキルです。今回は、簡潔で伝わるエレベーターピッチについて解説します。

1.エレベーターピッチで”自分の価値”を売り込む

エレベーターピッチとは

エレベーターピッチとは、文字通りエレベーターの移動時間（約15〜30秒）の間で、自分の強みやサービスの価値を簡潔に伝える話し方の技術です。

営業、名刺交換、展示会、採用面接、起業家の投資家ピッチなど、一瞬の判断が成果を左右する場面で特に重要なスキルとなります。冗長な説明は相手の集中を失い、チャンスを逃す原因になります。

伝わるピッチの構成法

エレベーターピッチの構成は、おおよそ次の通りです。①つかみの一言　②簡潔な自己紹介　③相手の課題を示す　④自分の提供できる価値（解決法・ベネフィット）⑤次のアクション提案

この流れを意識すれば、話が短く、明確になり、印象にも残ります。

2.ピッチ力を高める方法とは

伝える情報選別の力をつける

多くの人が、自己紹介や提案において“何をどこまで話せば良いのか”迷いますが、伝えるべき情報の選別が重要です。たとえば、「強み」「具体例」「実績」「相手へのメリット」を整理するだけでも、短くても説得力のある伝え方ができます。

非言語コミュニケーションを磨く

話の内容が良くても、話し方次第で印象は良くもなりますし、悪くもなります。それを左右するのが非言語的要素です。非言語要素とは、話すスピード、アイコンタクト、間の置き方、表情・姿勢といったものです。

ですから、非言語表現技術を身につけることで、聞き手に自信と信頼感を与える話し方になります。これは練習と実践で磨くしかありません。

3.成功するエレベーターピッチを作ってみる

ターゲットと目的を決める

内容を詰め込むよりも、誰に向けて話すのか、対象を１人に絞ることが大切です。投資家向けと顧客向けでは伝えるべきベネフィットが違います。目的と聞き手を決めることで、ピッチは鋭く刺さる内容になります。

“つかみ”と“ベネフィット”をキチンと伝える

冒頭で相手の注意を引きつけ、次に「あなたの提案は何を変えるのか？」を示すことが大切です。

例文を示します。
「こんにちは、○○と申します。中小企業の会計業務効率化支援を行い、導入企業は300社を超えています。御社の“月次決算の手間”を、平均50％削減することが可能です。2分だけお時間いただければ、簡単にご説明ができます。」

そして最後に**“次の行動”**（名刺交換・デモ・後日打ち合わせなど）を提案することで、話を前に進めることができます。

話し方教室の視点／酒井学院総長の一言

短時間で価値を伝えられる人は、信頼され、機会を引き寄せます。一方、長く説明しないと理解してもらえない人は、ビジネスチャンスを逃します。

ですから、ピッチ力を鍛えることは、結果としてビジネス成果を変えることになるのです。エレベーターピッチができる人は、ビジネスで選ばれる！これは間違いありません。

■ 記事関連・話し方講座／ワンランク上の話し方教室

■ 話し方教養講座提供／©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)／話し方教室教養講座・スタッフ委員会