「信頼される人の話し方|職場で良好な関係を築くコミュニケーションの基本【話し方教室直伝】」(じっくり教養 話し方教室東京)

職場で信頼され、良好な関係を築くために欠かせないのが「コミュニケーションスキル」です。同じ内容でも、話し方ひとつで受け取られ方は大きく変わります。上司・部下・同僚との関係がうまくいく人は、例外なく“伝わる話し方”と“相手を尊重する姿勢”を意識できています。
近年、オンライン会議やハイブリッドワークが増えたことで、コミュニケーションの難しさが増しています。その中で「信頼される人はどう話しているのか」「職場で気持ちの良い関係を作るにはどうすればよいのか」というテーマは、多くのビジネスパーソンにとって気になるテーマでしょう。
今回は、職場で良好な関係を築くためのコミュニケーション術を解説します。
1.聞き手に”伝わる”話し方を意識する
声量・声のトーン・スピードを調整する
信頼される話し方の基本は、相手に正確に内容が伝わることです。そのために欠かせないのが、明確な発声と抑揚のある声の使い方です。
安定した声は、聞き手に安心感を与えます。さらに、重要な言葉で声のトーンを変えたり、速度を緩めたりすることで、聞き手の注意が自然に集中します。声の強弱が一定だと単調に聞こえますが、抑揚をつけることで要点が鮮明になり、説得力も増します。
話を整理し簡潔に伝える
また、話の構成を整理し、簡潔に伝えることも欠かせません。まず結論を伝え、その後に理由・具体例を述べていく「結論先行」の話し方は、ビジネスにおいて最も理解されやすい伝え方です。
冗長で曖昧な表現は誤解を生みやすく、相手の負担にもなります。報連相や会議などでは、短く、端的に、要点を絞って伝えることで、相手との信頼関係にもつながります。
2.相手に配慮すること雑談することで信頼を築く
相手の感情に寄り添い共感を示す
信頼される人は、話すスキルだけでなく、相手の立場や感情に寄り添い、共感を示す姿勢を持っています。相手が悩みや不安を抱えているときに、「大変でしたね」「気持ちよくわかります」などの言葉を添えることで、受け止められた感覚が生まれます。
共感の言葉とは、単なる相づちではなく「理解しようとする姿勢」を表す大切な表現です。心の距離が縮まり、信頼の土台となります。
会話・雑談を通して距離を縮める
さらに、信頼関係を築くうえで欠かせないのが、日常の雑談です。業務連絡だけの関係では、心の距離は縮まりません。週末の過ごし方、趣味、好きな映画、最近のニュースなど、日常の会話から相手への関心が伝わります。
たかが雑談ですが、これはチームの結束力を高め、心理的安全性ある環境づくりにも役立ちます。軽視されがちですが、信頼構築の重要な要素なのです。
3.状況に応じて話し方を切り替える
報告や会議の場面での話し方
信頼される人は、状況や目的によって話し方を柔軟に切り替えているものです。まず、上司への報告や会議での意見、提案を行う場合は、論理的で簡潔な伝え方をする必要があります。「結論→理由→詳細」の順に内容を整理して伝えることで、相手はスムーズに情報を理解できます。
もちろん、一方的に話すのではなく、問いかけを交えて相手の理解度を確認しながら進めることが説得力を高める上で有効です。
会話や気軽な場面での話し方
一方、日常会話や気軽な相談の場面では、リラックスした言葉遣いと共感を重視した会話スタイルが適しています。論理だけでは相手の心は動きません。柔らかい表現や、相手の気持ちを汲む言葉を選ぶことで安心感も生まれ、本音を引き出しやすくなります。
場面や相手の状態を読み取り、フォーマルとカジュアルを使い分けられることが、信頼される人の大きな特徴です。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
在宅勤務・オンライン会議が普及する現代だからこそ、声の出し方や話の組み立て方、相手への配慮や話すスタイルの切り替えといったコミュニケーションスキルが、これまで以上に重要になっています。
信頼関係は、日々の話し方や態度の積み重ねで築かれます。幸い話し方は誰でも磨けるスキルですので、今日から意識して磨いてください。そうしているうちに、職場での人間関係も、さらに良好になっていきます。
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