「時間厳守で納得させる!話し方教室が教える役員向けプレゼン術」(じっくり教養 話し方教室東京)


社内プレゼンは、社外向けの営業プレゼンやセミナーとは異なり、限られた時間で意思決定を促す必要があります。

特に役員クラスへのプレゼンでは、冗長な説明よりも結論の明確さ、根拠の信頼性、そして短時間で納得させる話し方が求められます。役員は多忙で、複数の案件を同時に抱えているため、「わかりやすく」「早く」「納得できる」構成が不可欠なのです。

今回は、役員向け社内プレゼンで成果を出すためのポイントをご紹介します。

1. 結論ファースト、情報を絞り説得する

役員は前置きよりも結論を求めます。結論を後回しにすると、途中で判断軸を見失わせる可能性があります。**「結論ファースト」**の構成で話し始めることが、短時間で納得を得る第一歩です。

冒頭で結論を伝える

プレゼン冒頭に、「本日は〇〇プロジェクトの承認をお願いしたい」というように、求める結論を明確に示します。役員はその結論を前提に話を聞くため、後半の説明が理解しやすくなります。社内プレゼンでは要点の先出しが鉄則です。

3ポイントで説得する

補足説明は多くても3点に絞ります。例えば、市場データ、社内実績、コスト試算など、信頼性の高い情報を厳選することで、冗長にならず、印象にも残ります。

役員が求めるのは情報の多さではなく、意思決定に必要な確実な根拠です。

2. 役員目線の情報提示で、経営判断をサポートする

自分の部署の課題解決だけでは、役員の心には響きません。役員は会社全体の利益や将来性を見ています。経営的メリットを示すことが説得力を高める鍵です。

数字で説得する

「売上が前年比〇%向上」「コスト削減効果は年間△△万円」など、具体的な数値を示すことで、感覚的な印象ではなく、定量的な説得が可能になります。数字はビジネスプレゼンの説得力を最大化する肝です。

業界・競合動向を織り込む

「競合A社はすでに同様の施策を実施」「B社は未着手だが市場拡大中」など、競合情報を織り交ぜると、役員は外部環境を踏まえて判断できます。社内プレゼンにおいても、社外の情報や業界動向を入れることで、提案の必然性が高まります。

3. 非言語コミュニケーションで説得力を強化する

プレゼンの内容が完璧でも、話し方や態度が不安定だと、説得力は大きく損なわれます。役員向けプレゼンでは、自信と落ち着きが不可欠です。

声のトーンと間を意識する

高すぎる声や早口は不安を与えます。低めで安定した声、重要な箇所での間の取り方は、聞き手に重みと安心感を与えます。特に短時間プレゼンでは間の活用が効果的です。

アイコンタクトで全員を巻き込む

資料ばかり見て話すのではなく、役員一人ひとりに視線を送り、「あなたに話している」というメッセージを伝えます。これにより、会議室全体の一体感が生まれ、承認を得やすくなります。

話し方教室の視点/酒井学院総長の一言

役員向けの社内プレゼンは、「時間厳守」と「納得感」の両立が成功の鍵です。

そのためには、結論ファーストの構成で話を始め、役員目線のメリットを数字や競合比較で示し、信頼感のある話し方で印象を強化することが不可欠になります。

これら3つを磨くことで、短時間でも役員の承認を勝ち取るプレゼンが可能になります。そして、あとは実践あるのみ。ご健闘を祈ります。

■ 記事関連・話し方講座/ワンランク上の話し方教室

■ 1分間 話し方教室 提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方教室教養講座・スタッフ委員会/酒井学院総長監修