会話・雑談力の話し方教室「親は子供の言語発達過程を知り、コミュニケーションに活かせ!」

人工内耳を装着した子供の言語学習とは

U.S. ニュースは5月2日、生まれつき聴覚に障害のある子供の言語習得に関する研究を紹介した。この研究はオハイオ州立大学の病院で進行中で、記事は研究の目的とこれまでの成果をまとめた。

聴覚に障害があると、言語の習得が遅延する。しかし生後約1年で人工内耳を取り付けると、中には全く聴覚障害を感じさせないほど言語を習得する子供もいる。人工内耳を装着した子供の言語習得は普通の言語習得とどう違うのか。

研究では人工内耳を装着した子供とその親が、新しいおもちゃで遊ぶ風景を記録し、子供が名前を覚えていく課程を分析した。

コミュニケーションには、さまざまな感覚が関与

他人とのコミュニケーションは、ただ言葉を話しそれを聞くだけではない。視覚、触覚などさまざまな感覚が活発に関与している。研究では、新しいおもちゃの名前が紹介されている瞬間に、子供が何を手に持ち、どこを見ているか、おもちゃがどこにあるかなどさまざまな情報を正確に記録していく。

これまでのところ、まず子供が名前を覚えるかどうかは、親が名前を言うタイミングと、そのとき子供が何をしているかに左右されることがわかった。

さらに親がいつも言語活動を促していることも重要だということが判明した。親が日常行動するとき、自分の行動を言葉で説明しながら行動する。ただそれだけでも子供の言語学習に大きな助けとなるという。

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