話し方教室東京 コラム-議論を回避すれば、職場の人間関係は良くなるか?

会話が議論に発展してしまうことも

人の会話では議論になることがある。マルチブリーフスでは、議論に発展したときの行動で「議論の回避」は、状況を悪化させると指摘している。

2人で会話をしているとき、お互いの意見が合わず衝突してしまうことがある。これは人が環境や状況に応じて感情が左右されるからだ。

意見が衝突しても、議論を回避してはいけない

例えば、同僚とのおしゃべりなら、楽しい気持ちで会話を始める。一方で、上司に呼び出されれば、今度は不安な感情を抱いて会話に臨む。

話し手は主張を通すため怒りの感情を持ち、聞き手は聞きたくない内容のために恨みのような感情を持つ。どちらも否定的な感情であれば、議論は解決しない。

このように、感情は会話の方向性に大きく影響を与える。感情が強すぎても抑制しすぎてもよくないが、一番してはいけないのは、議論を回避することだ。

会話の衝突を避けるより、効果的な会話の方法を見つける

ある米国の職場での調査によると、従業員が議論を回避し葛藤に対処する時間は、1週間のうち2.8時間になるという。

それら従業員のうち約3分の1が人間関係のトラブルによるストレスを抱え、22%が病気になり休職などにつながっている。また離職者の35%は、人間関係が理由になっているという結果が出た。

(意見が衝突するからと言って)会話を避けるのではなく、会話を保持できる効果的な方法を見つけることが大切だとしている。

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