話し方コラム-医師の治療効果への「確信」は、非言語コミュニケーションで患者に伝わる

医師の非言語コミュニケーションの影響度

ドイチェ・ヴェレは、医師が治療法に確信を持っているほど、患者に効果的に影響するという研究結果について紹介。医師の非言語コミュニケーションを、患者が読み取るのではと推測されている。

同調査研究は、米国のダートマス大学が実施したもので、医療業界紙「ネイチャー・ヒューマン・ビヘイビア」に掲載されている。

これまで患者の期待が治療に与える影響は示されているが、今回研究チームは、医師の期待がどれくらい患者に影響を与えるかについて調べている。

医師の無意識の非言語コミュニケーションが、患者に感情を伝える

研究では、「医師」となった被験者に電極を使って痛みを作り出し、2つのクリームを提示。1つには鎮静効果が高いと説明した。

実際には、クリームはプラセボであり、そのような特性はないのだが、そのクリームを塗ったときに効果が発揮するように電極を操作し、「医師」に効果があると信じ込ませた。

次に「患者」を演じる被験者に、「医師」から2つのクリームを塗ってもらう。そのときの患者のコメントや顔の表情、肌への反応などを分析したところ、医師が効果的と感じたクリームを塗ったほうが、患者の安心感が高くなったことが分かった。

研究チームは、医師が無意識に行った表情、手の表現など、微妙な非言語コミュニケーションが手がかりとなり、患者に感情を伝えたと推測。医師の治療に対する認識と感情が、患者に良い影響を与えると結論づけている。

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