「プレゼン力を高める!話し方教室直伝・TED風スピーチのつくり方」(1分間 話し方教室東京)
聞き手を惹きつけ、心を動かすプレゼンテーションの技術とは?
「もっとプレゼンが上手くなりたい」「聞き手の心に届くスピーチをしたい」——そう願うビジネスパーソンにとって、目標の一つになるのが“TED風スピーチ”です。
TEDスピーカーたちは、短い時間の中で聞き手の興味を引き、感動や共感を生み出すプレゼン力を持っているのはご承知の通りです。そこで、今回は、本学・話し方教室のノウハウをもとに、TED風スピーチを実現するための具体的なつくり方をご紹介しましょう。
1. 伝えたいメッセージを一点に絞る
TEDスピーチで最も重要なのは、伝えたいメッセージを一点に絞ることです。
メインメッセージを明確にする
話が散らかってしまうと、どんなに話し方が上手でも印象に残りません。プレゼンの目的は、相手の行動や感情を動かすこと。そのためには、「一番伝えたいこと」を一文にまとめておくことが不可欠です。
たとえば、「イノベーションが大切」というよりも、「誰もがイノベーターになれる時代が来ている」と具体的に表現する方が伝わりやすくなります。
すべての構成はメインメッセージに沿って
話の展開、事例、結論に至る流れすべてが、メインメッセージをサポートするものでなければなりません。TEDスピーチのような一貫性を持たせることで、聞き手の理解と納得が深まり、記憶にも残ります。
2. ストーリーテリングで共感を生む
TEDスピーチが魅力的なのは、論理だけでなく「ストーリー」があるからです。
実体験を交えたエピソードを語る
スライドの情報ではなく、「あなた自身の物語」にこそ、聞き手は共感を抱きます。日常の小さな出来事や苦い経験、意外な失敗談が、聞き手の心を動かす材料になります。自分の言葉で、自分の感情をのせて語ることがTED風スピーチの核心です。
ストーリーは「始まり→問題・葛藤→教訓」
プレゼンの構成は、「始まり→問題・葛藤→乗り越えて得た教訓」が効果的です。この構成は、感情の起伏を自然に生み、聞き手を引き込みます。とくに“問題・葛藤”の部分では、あえて自分の弱さをさらけ出すことで、共感と信頼が生まれるのです。
3. 表現力と言葉選びで聞き手を引き込む
TEDスピーカーに共通するのは、話し方にメリハリがあり、聞き手を引き込む表現力に優れていることです。
非言語コミュニケーションを活用
視線、ジェスチャー、ポーズ(間)といった非言語の要素が、話の説得力を左右します。視線はできるだけ多くの人と合わせ、手の動きで話のポイントを強調し、効果的な間を取ることで、聞き手に考える時間や印象を与えることができます。
シンプルで感情のこもった言葉選び
TED風スピーチでは、難解な言葉や専門用語はほとんど使われません。シンプルな語彙を選び、心のこもった語り口で伝えることが大切です。感情の起伏や熱意を声のトーンに乗せることで、聞き手との間に共鳴が生まれるのです。
話し方教室の視点/酒井学院総長の一言
TEDのようなスピーチ・プレゼンテーションを実現するには、伝えたいことを明確にし、ストーリーで感情を動かし、聞き手に届く表現力を磨くことがカギになります。
これらの技術は本学・話し方教室でも創業以来、長く指導してきています。ぜひ、これらのプレゼン技術を習得し、プレゼンテーションの力を飛躍的に高め、自身の強力な武器にしてください。あなたの言葉で、人を動かすプレゼンができるようになれば、あなたの人生が変わります!
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