話し方教室東京 コラム-その情報は真実なのか?誤った情報を生成しないために欠かせないこと

人は先入観や偏見で誤った情報を生成する

サイエンス・デイリーは、人々は物議を醸す話題について正確な統計を与えられても、先入観や偏見によって誤った情報を生成してしまう可能性があるという研究結果について取り上げている。

これはザ・ジャーナル・ヒューマン・コミュニケーション・リサーチに掲載されたもので、まず参加者110人に統計が入った社会問題に関する記事を読んでもらい、彼らの記憶と一致するかをテストした。

特殊な追跡技術を使って、参加者が統計を読んでいることも突き止めているが、彼らの記憶は記事に書かれていた数値と一致しなかった。

情報の信憑性、ソースの重要性を認識する

例えば、米国では同性愛者同士の結婚を容認する割合が高いという記事、米国に移住するメキシコ人は2007年に1280万人、2017年は1170万に減少したという2つの内容を読んでもらった。すると、移民に関する記憶は増加しているという回答になったのである。

話題としては、どちらも増加していると思われている内容であったため、意図的ではなかったにせよそれぞれの記憶や思い込みで情報が生成されてしまったのである。

次にもう1つ、一種の伝達ゲーム実験を行っている。相手が話した内容をメモし、別の人に伝えるということを繰り返した。移民の記事は、結果として2004年から2017年の間に460万人増えたという結果になった。

このことから、情報の信憑性、ソースの重要性を認識するべきだと報告している。

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