話し方教室東京 コラム-雇用主は、最善の職場コミュニケーション慣行を築け!

ポリティカル・コレクトネスの調査研究

北イリノイ大学は職場での「ポリティカル・コレクトネス」についての調査研究を発表。この考えはビジネスにおける創造性を抑制することはないと報告している。

「ポリティカル・コレクトネスとは政治的・社会的に中立な立場で、人種・性差別などを含まない言葉や表現を行うこと」。これを正しいとする人がいる一方で、言葉を選ばなければならずコミュニケーションを抑制すると懸念する人がいる。

そこで北イリノイ大学では、それぞれの言い分を調査。職場での行動管理をまとめたガイドブックを作成したいという雇用主のために、フルタイムで働く男性215名、女性205名を対象に中立タイプと区別タイプのグループに分けて違いを分析した。

従業員の政治的・社会的信条を過度に気にせず、最善のコミュニケーション慣行を築く

「お互いのグループに不快感を与える行動を避け、参加を促すことに注力する」という条件で行ったところ、中立性を意識すると従業員の創造性は高まり、反対に区別することで低下する傾向にあったと言う。

ポリティカル・コレクトネスは、組織内の創造性に有益である可能性を示したが、研究の代表であるヘニングセン教授によると、職場で差別に当たる定義は未だ曖昧であり、どちらの言い分も正しい・間違っているとは言えないと述べる。雇用主は、従業員の信条を過度に気にかけるのではなく、彼らが働きやすい環境づくりに取組むことの方が大切だと述べている。

つまり最善の職場コミュニケーション慣行を築くことが大事なのだ。

■ 記事関連・話し方講座/管理職専門・話し方教室

■ 話し方コラム提供/©話し方教室の名門・日本コミュニケーション学院(東京)/話し方コラム・スタッフ委員会